活動報告

被災者の方には厳しい寒さになってきています。

活動日:2019年11月19日
主な活動場所:長野県長野市
 

 

【本日の活動概要】
医療相談、災害ボランティア救護支援、物資の整理、環境整備をおこなった。

長野市保健所にて会議が開催され出席しました。現在の避難者の総数は688名で、あまり減ってはいないとのことです。保健所長からは自立に向けた支援をしていく必要があると提案がありました。会議終了後に長野市北部災害ボランティアセンターへ向かい、そこでりんごサテライトにて怪我人があることの情報を得ました。  

【りんごサテライト】
りんごサテライトへ向かうと既に救護所運営スタッフで対応を済ませてくれていました。明日はHuMAのメンバーも増えるため、会議班とサテライトへ先に行く班と分けることにしました。うがい以外のセッティングはされていたため、うがい薬、コップ、バケツ、ゴミ箱、ゴミ袋の設置を我々で行いました。りんごサテライト周囲はいまだに泥の掻き出しが必要な場所が目立つ状況でした。横浜から高校生もボランティアに訪れていました。

【津野サテライト】
津野サテライトでも同様にセッティングを行いました。うがい薬が少なくなっていたために新たに作成しポットに入れました。この辺りは破壊された家屋も多く目立つ状況で、昨日は怪我人の発生はこちらのサテライトの方が多いとのことでした。セッティングを終えてしばらくすると、りんごサテライトにて怪我をした方が津野サテライトに連れて来られました。石膏ボードについたネジで手を怪我をしたとのことでしたが、すでに洗浄はされていたため消毒処置を行いました。

【地域住民フォローアップ】
津野地区にて、昨日HuMAが訪問した方の調子が悪いと報告を受けたので再訪問しました。現在は避難所生活をしていて、自宅の片付けに毎日来られているそうです。少し風邪気味で鼻が出るがのどの痛みはやわらぎ、平熱ではありました。高血圧の内服加療中で薬は切らしていないそうですが、避難直後は血圧は上がってしまっていたとのことでした。最近は少し落ち着いてはきたが、それでも高めになるということで血圧測定を実施しました。風邪症状については粉塵による悪化を防ぐために、昨日渡されたというマスクを新しいものに換えていただき、新しいものも数枚お渡ししました。咳が増えたり発熱や痰が出るようであれば、医療機関を受診していただくようお伝えしました。

【周辺環境】
津野サテライト近くの千曲川決壊ポイント付近を調査しました。決壊したと思われるポイントは土で盛られており一部は立ち入り禁止となっていました。もともとの河川敷はかなり広いようで、川自体はかなり遠くにわずかに見えました。周辺や河川敷内にもりんご農園がありますが、いずれの農園も多くの土砂が堆積していました。これらの土砂を掻き出さないとリンゴの木が死んでしまうとのことで、そちらにもボランティアに来ていただきたいそうですが手が回っていないようです。

15時近くになると、ボランティアが作業を終えてそれぞれのサテライトへ戻って来ます。まずは津野サテライトにて、手洗い・うがいを励行し、落ち着いた時点で片付けをサテライト担当者にお願いし、次はりんごサテライトへ向かいました。こちらでも同様に手洗いなどを励行、終了時点で翌日分のうがい薬を作成し撤収しました。

【長野市北部災害ボランティアセンターミーティング】
参加ボランティア人数、取り扱い件数などが報告されました。学習支援のボランティアのニーズが生じているとのことです。今は、全体で588名のボランティアが参加していますが、週末に向けて増える見込みです。地区によっては「町内で支援が届いていない家庭がないかを確認する目的で可能な限りの世帯を回る」という「ローラー作戦」を実施出来たらとのことですが、一方、長野市でどのレベルまで対応していくのか決めておく必要があるかもしれません。

 

調子が悪いと訴えた方のお宅訪問、高血圧既往もあるため血圧測定したうがい薬を準備するHuMA医師たち

 

ボランティアの方々と話をするHuMA看護師河川敷内やその周辺には、まだサポートが必要なりんご農園が多くある