【本日の活動】
布良(めら)地区の戸別調査をおこなった。
9/17 千葉県館山市布良地区
昨日の大雨と打って変わって、本日は熱中症の注意喚起を受ける程の気温の高さとなりました。朝は安房保健医療調整会議に参加、9時からは館山市の災害対策本部内にある救護班のミーティングへ行きました。本日のHuMAのミッションは布良地区の戸別調査です。昨日、高齢者福祉課にお願いしていた「安否確認ができていない65歳以上の独居高齢者」のピックアップは済んでおり、すべて住宅地図上に落とし込まれていました。
対象となる高齢者は約60人。リストと地図を持って車で峠を越え、房総半島のほぼ最南端に位置する布良地区へ向かいました。 布良地区は漁村で、建物の損壊がひどくほとんどの家がブルーシートで覆われていました。最初に地区の中心となる富﨑公民館へ行ったところ、区長さんたちが精力的に活動されていました。要件を伝えたところ、非常に協力的にリストをチェックしてくださり、元気なことが確認できている人を除外していただいた結果、リストは12人にまで絞りこむことができました。
昼からは12人の家を一軒一軒訪れて健康調査を行いました。最初に訪れた家には、90歳の女性がおられ、倒れた木を切るのに自分でチェーンソーを使っていました。元気な様子を見て安心しましたが、逆に、高齢の方が自分で重労働を行わなければならない状況を実感させられました。続いて、開いていた窓から部屋の中で座っていた男性に、体のことで困っていることはないですかと尋ねると、足が悪くて動けない、とのことでした。ご自宅から動きたくない、ということでしたが、介入が必要と判断し館山市に伝えました。
また、区長さんから、独居ではないが心配なので見てきて欲しいと頼まれた高齢者夫婦のお宅を訪問しました。健康で困っていることはないが、電気がまだ来ていないことが困る、とのことでした。他の家では今日から電気が来ていることを聞いていたので、そのことを伝え、一緒にブレーカーを確認してみるとやはりブレーカーは落ちていました。スイッチをONにすると電気はつき、歓声が上がりました。その時のおじいさんの嬉しそうなお顔が忘れられません。医療面以外でもまだまだいろんな形のサポートがあると改めて思わされました。
今日はたくさん歩きましたが、爪痕の残る街並みから、やはり今回の台風による被害が大きかったことが実感されます。その中で、日本の田舎の横のつながりがしっかりしているコミュニティーを見ることが出来、こちらが元気づけられた一日となりました。
未だに連絡がつかないままになっている方々がまだまだおられます。明日も戸別訪問を続ける予定です。
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精力的に活動されていたところ、声をかけた | 調査に協力してくださり、ありがたい |
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本日やっと電気がとおった | 殆どの家がまだブルーシートで覆われている |