活動報告

ニーズに応え、被災地の復興に貢献出来ればと思います。

活動日:2019年11月11日
主な活動場所:長野県長野市
 

 

【本日の活動概要】
医療相談、災害ボランティア救護支援、物資の整理、環境整備をおこなった。     

長野市北部災害ボランティアセンターの朝のミーティングでは、ボランティアの方々のために作成した「作業中の注意事項」を記載した用紙をお渡しし、受付時に読んでもらえるようお願いしました。

【りんごサテライト】
出発前のボランティアに一人ひとり声をかけ、マスク、ゴーグル、手袋などの装備の確認と希望する方にはその場で提供をしました。マスクは3M防塵マスクを勧め、つけ方もその場で見本を見せメリットを説明して案内したところ、一般のマスクで良いと言っていた方も防塵マスクを希望されるようになりました。 

県外からのボランティアの方が、受付の時点で下痢と腹痛があると報告あり、症状聴取、バイタルサイン測定などをおこないました。感染性の下痢ではないことが推察されましたが、活動地とトイレが離れているため午前中は休息をとること、下痢が続く場合は担当者に連絡しホテルで休憩することを提案しました。その後腹痛や下痢症状が改善し、本人の希望もあり、ボランティアセンター内の業務をやって頂きました。

【津野サテライト】
午前の活動終了に合わせてボランティアが帰還された際のうがいコーナーの設置を行いました。昨日までは長靴洗いの横の側溝に排水を流す形でしたが、通路を挟んで向かいに独立して準備し、空間に余裕を持たせました。昼までに長靴、器具類の洗い場の設置、トイレの掃除などを終えました。トイレは洋式にも関わらず、和式で使用する方がいることによる泥汚染がありました。床はデッキブラシで洗い流し、水分を拭き取りました。ボランティアの休憩スペース30台ほどと100位の椅子が砂塵でかなり汚染していたため、ふき取りと消毒を行ないましたが、1時間後の突風によりあっという間に砂塵にまみれてしまいました。風よけのブルーシートを直ちに張って風が吹き込まないようにしましたが、休憩スペースはやや暗くなってしまいます。

救護コーナーの周囲や物資の配給のコーナーの備蓄品や蓄積されたごみ類が膨大に積みあがっていたため、備蓄品は整理し、同種類のものは一定の個所にとりまとめました。ごみは救護所や受付から離れたところにコンパクトにまとめるコーナーを作りましたが、間もなく満杯になるためごみの回収を依頼しました。

本日救護所対応は5件。その内訳としてボランティア4名のうち3名が活動中の切創、1名が右足の釘の踏み抜き、そして住民対応が1名でした。ボランティア中のケガについては、4件中3件が病院を受診しました。住民1名はスタッフからの要請で、居宅で「ふらふらして調子が悪そうだ」という高齢の方を訪問しました。訪問要請のあった高齢者の居宅はサテライトから徒歩で行ける距離であり、日常的に昼間は避難所から居宅に戻ってボランティアと協働されている方でした。バイタルサインに異常はなく、話を聞くと休むことなく1か月この生活を続けているための心身の疲労が考えられました。この方は休養を勧めても「性分だから」と辞退され、今後も無理が重なることが予想されるため、今後も体調確認をHuMA看護師が行うことにしました。

【津野公会堂】
津野ボランティアセンター担当者より、津野地区で初めての炊き出しがあるのでHuMA看護師も出向いてほしいと相談があり、炊き出し会場である津野公民館を訪れました。公会堂では炊き出しのほかマッサージの準備が、また、炊き出しを行うために床板の張替えと清掃が実施されていました。 約20名の住民が訪れ食事やマッサージを受けていました。HuMAは食事やマッサージの合間に、体調の確認やマスク、ゴーグルの配布を行いました。次回炊き出しまでに、健康相談場所の確保、記録用紙の検討などを行う予定です。住民の方から「久しぶりにゆっくりした、近所の方々と話が出来てよかった」と発言があり、サロンや居場所の必要性を改めて感じました。 

【地区巡回】
長野市穂保では毎日、拠点スタッフと五つの常会(自治組織)の常会長が一緒に各戸を回って必要な人手や作業の進み具合を確認しています。ボランティアの必要度を考慮し翌日の配置に反映していますが、多忙を極める常会長さんの体調面が心配です。 昨日に引き続き、本日も別の常会長さんの体調確認を行いました。持病については管理できているようです。しかし、1か月間休養も取らず活動していたので疲れはあるようで、それでも明日は休むので大丈夫とのことでした。なお、その常会長さんが担当する地区で、体調不良が心配な方が3名いるとの情報を得ました。よって明日はその3名の方と他の常会長を訪問します。 

【長野運動公園避難所】
HuMAが活動を行っていた10月20日に、必要物資として洗口液を依頼されていました。先日こちらに届いたため、持って行きました。本日の時点で、まだ50世帯が生活しているとのことでした。 

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釘の踏み抜きが続いているため、ボランティアが確認するであろうHPやSNSを活用し、釘踏み抜きインソールの用意などボランティア時の準備や注意点を示してはどうか、と長野市北部災害ボランティアセンター会議で提案しました。本日夜のfacebookにさっそく記載してくれていました。

 

津野サテライト。釘踏み抜き処置中 洗い場の設置をおこなう

 

休憩スペースはまだまだ改善が必要 津野サテライトの環境改善を続けていく

 

津野公会堂にて。炊き出し中、マスクの配布をする 長野運動公園にJapan Platform様からの支援物資を届ける