活動報告

社協の依頼の元で救護活動や戸別訪問をおこなっています。

活動日:2019年11月18日
主な活動場所:長野県長野市
 

 

【本日の活動概要】
災害ボランティア救護支援、戸別訪問を行い、会議に出席した。  

医療調整会議では、他団体の活動報告を受けました。 

【りんごサテライト】
うがいコーナーの準備、装備品等の助言と配布を行いました。体調不良を訴えるボランティアはおられませんでした。サージカルマスクを装着していた方が大半でしたが、強風による粉塵のため防塵マスク及びゴーグルを希望される方も多くいました。安全確保のため釘踏み抜き防止インソールの装着を促すと、装着希望者が多数おられたため配布の声かけも実施しました。約1時間の配布作業を行った後、戸別訪問は3隊に分け、2隊を津野サテライトへ派遣しました。

HuMA看護師1名で、社会福祉協議会(社協)より依頼を受けた高齢の二人暮らしの家庭を訪問しました。治療薬を洪水で失って以来約1か月以上内服しておられず、病院にも通えず困っているとのことでした。今後の生活の不安や現在の生活の不便さを話してくださいました。生活環境や病歴を聴取したのち早急に病院への受診や物品の補充が必要であると、社協へ報告しました。報告後は単身者の自宅を中心に戸別訪問し、医療のニーズがないことを確認しました。

【津野サテライト】
HuMA看護師2名は前日まで不在であった住宅から優先的に訪問を開始しました。訪問先の大半は一階が浸水した後がありました。

戸別訪問では、計6件の健康相談をしました。血圧コントロールのため継続した観察を要する方や、首や腰、膝の痛み、鼻汁を認める方がおられました。膝関節痛を訴えており発災後は一度も受診されていない方には、医療機関を受診するように促しました。受診の協力をいただけるよう家族との調整を行い対処しました。自宅の蔵とリンゴ畑を抱えた高齢女性は鼻汁を認めましたが感染症や悪化の傾向は見受けられませんでした。お話をじっくり聞き、避難所で必要なものなどを聞き取りました。

先日訪問した閉院中の医院を通りかかり医師に声かけを行ったところ、HuMAによる様々な活動や支援申し出等感謝しているのお言葉を頂きました。少し気持ちが楽になり「焦らず現状を静観しながら再開をめざす」とのことで安心しました。

サテライトでは、血圧が高値で経過をフォローをされていた高齢の男性が、バールの勢いがあまって右まぶた上部に当たり2.5㎝ほど切って来診されたので対応しました。消毒とガーゼを当てた後の傷を確認したところ止血しており、本人はガーゼを嫌がり外したいとのことでした。出血を伴う傷のため受診を促し社協担当者とも相談しましたが、本人の意向次第という結果となりました。明日以降にこの方が受診したかを、引き続き確認する必要があります。

看護師1名は、早急に健康状態の確認が必要な方のリストを長野市北部災害ボランティアセンター(以下、ボラセン)から預かり、上町地区を巡回しました。被災後に受診できず内服中断となっている事例の確認を行いました。ただちに結果を社協に報告、地域包括支援センターに繋いで頂きました。看護師2名は、赤沼地区の訪問を本日でほぼ終え緊急事例等はないことを確認しました。

各隊巡回終了後、サテライトでのうがいコーナーの片付けや明日の準備等を行いました。特に医療介入が必要なボランティア事例はありませんでした。今までは居宅や街路等での作業ボランティアのみでしたが、本日から農地の復旧ボランティアが入ることになり、あちこちのリンゴ畑での片付けや泥よけのボランティアを見かけましたが、特に外傷等の医療対応の事例はありませんでした。

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ボラセンでの会議では、農業ボランティアの不足が深刻であり広報活動の必要性について発表がありました。HuMAは診療を実施した傷病者について報告をしました。

情報共有会議では、災害支援活動を実践している企業、団体、個人が行っている支援内容が報告されました。HuMAは津野及びりんごサテライトの災害・農業ボランティアに対し、社協の依頼の元で救護活動を行っていることを報告、また同協会から依頼を受けた単身者や高齢者の個別訪問を実施し、医療・福祉へのアクセスが必要な際は社協へ報告を行っていることを発表しました。今後も被災地のために支援団体で連携を行っていきます。  

 

津野サテライトにて。やっとうがい薬を入れるタンクが到着、これで土埃が入らなくて安心赤沼地区にて。声かけが必要なお宅について情報共有するHuMA看護師