活動日:2016年5月20日
主な活動場所:阿蘇市保健センター、阿蘇郡市医師会館、一の宮体育館、阿蘇第二体育館、阿蘇西小学校、古城地域(戸別訪問)
【本日の活動概要】
古城地域の戸別全戸訪問、阿蘇市保健センターでの保健医療調整、市保健課・他NPO機関と避難所運営の今後について会議、地域医師会を含む地域の在宅支援多職種会議、一の宮体育館、阿蘇第二体育館、阿蘇西小学校での二次避難所の巡回診療を行った。
阿蘇分室会議(阿蘇市保健センター)に参加。我々のチームは今月26日に派遣を終了する予定であるが、撤収に向けての方向性を話し合った。HuMAとして引き続き医療や介護の必要のある避難者を3名ピックアップして、それを地域の医療システムに引き継ぐ方針を報告した。
午前中から戸別訪問を開始。古城3地区~古城4地区の一部約40戸を訪問。古城地域は残り200戸。
14時よりHuMA医師および調整員各1名は市保健課長、課長補佐の方と共に他NPO団体との会議に参加。当団体は30名のボランティアを阿蘇地域に送り込んでおり、東北支援の際に行った避難所支援のノウハウを阿蘇の避難所支援に活かしたいとのことであった。具体的には避難者と一緒にラジオ体操をしたり、食材を支援者から送ってもらって避難者と一緒に料理を行い、不足しがちな野菜を補う、娯楽としてのライブ演奏を行う、避難所内に自治会を作って自力での避難所運営をできるようにサポートする、などのプランを提示されていた。HuMAとしては医療・人道支援の見地から、炊き出しの際の衛生関連の注意事項や、野菜を送ってもらうのではなくできるだけ現地のものを購入していただく方がよいのではないかとコメントした。保健課としては市のみでの避難所運営には不安があるとのことで、HuMA撤収後はボランティアをマネージメントするお手伝いをNPOにお願いする予定とのことであった。相談の結果、HuMAは保健師、保健課に引継ぎを行い、その資料をどのように他団体に提供するかは、保健課の判断に委ねる方針とした。
夕方、HuMA医師と看護師各1名は多職種会議(阿蘇在宅医療システム研究会)~阿蘇市医師会、社会福祉協議会、市、保健所、リハビリ、薬剤師会、訪問看護、病院連携室などが参加する会議に参加。朝の阿蘇分室会議と同様に、避難所で医療の介入が必要な3名のピックアップ患者に関して、HuMA撤収後どのようにかかわっていただくかを相談した。様々な機関から提案をいただき、さらに撤収までに調整を行うこととした。地域の多職種の方からHuMAの活動に関して感謝の言葉をいただき、今回の活動の意義を実感すると共に地域につなぐことができた喜びを感じた。
同時刻に行われたADRO事務局会議にはHuMA医師と調整員各1名が参加。阿蘇支部としての活動報告を行った。薬剤師会から熱中症やストレス反応が疑われる痛みを訴える小学生が増えているとの報告があった。撤収報告書を事務局に23日までに提出するように指示があった。
明日は定例会議と戸別訪問、巡回診療を軸に、撤収のための事務作業をペースアップする予定。
第三次本隊はJPF様の資金ご提供によります。