活動日:2016年5月12日
主な活動場所:阿蘇市保健センター、一の宮体育館、阿蘇第二体育館、一の宮小学校
【本日の活動概要】
阿蘇市保健センターでの保健医療調整、一の宮体育館、阿蘇第二体育館での二次避難所設営、阿蘇市災害対策本部会議、一の宮小学校巡回診療
阿蘇分室会議(阿蘇市保健センター)
14日昼以降に二次避難所への移動を行う方針。アンケートから希望世帯件数を検討中。昨日、二次避難所の一つである阿蘇西小学校の女子トイレの排水がつまり、一時的に仮設トイレを利用したがその後、修復され改善。ADRO本部が、阿蘇医療センターから阿蘇保健所に移動し、阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議は月・水・金の開催となった。昨日、西原地区の避難所より流行性耳下腺炎の小児2名の発生あり。1名は熊本日赤へ入院。もう1名は役場近くの図書館に他の家族が入れないようにしている。隔離不可能避難所の検索を検討中。
巡回診療については、大分大学チーム、HuMAが実施。保健師は宮崎県、山口県、長崎県が、避難所の巡回、全戸家庭訪問の活動を実施。宮崎県、山口県の栄養士チームが阿蘇西小学校、農村環境改善センターで食事提供支援を行った。日本看護協会6名が一の宮小、阿蘇西中などに常駐し、健康相談、避難者ケアをおこなっている。寝具の汚染がひどくダニなどの発生も見られたため、毛布などを日光にあてるように指導するパンフレットを各避難所に配布するようHuMAよりお願いした。
<HuMA活動>
指定避難所を閉鎖し、新たに作成する二次避難所である一の宮体育館、阿蘇第二体育館のレイアウトをアンケートの集計結果をもとに、保健課とともに作成。阿蘇西小学校は既存の空間が存在するため、そのままとした。一の宮体育館28世帯/67人、阿蘇第二体育館45世帯/90人、阿蘇西小学校10世帯/23人の予定。アンケート結果とは異なる世帯数が入所となる可能性あり。また、明日阿蘇支部を市役所の裏の市議会室の1室に移転する予定。移転するための準備を行った。一方、もう1隊は一の宮小学校において昼・夕方で巡回診療を行った。昼は1名の患者の診察と毛布などを日光にあてるように指導するパンフレットを配布。夕方は3人の患者の診察を行った。
活動サイトに一番近い避難所「一の宮小学校」に巡回について。6人の方が避難していたが、市の職員の方の話によると夕食時で多くの方は食事に一時帰宅されたり入浴施設に出向いていたりとの事であった。 地域の婦人会よりボランティアに来ていた70代の方や避難されている方と雑談をしている中「最近になって血圧が高い時がある」と心配の声があり、医師により診察を行った。雑談の中でもこうして我々は医療ニーズを探り当てる。
<大分大学チーム活動>
5月16日で終了予定。
・DVT活動:DVTストッキング配布後のフォローアップは不在者を除いて終了したので、集計入力フォーマットを作成し、入力作業を完了した。
・避難所巡回:阿蘇中・阿蘇小学校を巡回した。
阿蘇市機関代表者会議(18:00)
・市:機関代表者会議は本日にて終了とし、天候悪化時等、必要な時に開催連絡を行うこととなった。
・国交省:本日にて終了。被災状況報告書を提出。リエゾン2名は残留
…など、多くの機関から報告がなされた。 HuMA(阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議(ADRO-阿蘇市分室))からは、西原地区の流行性耳下腺炎の対応や本部の移動と会議の隔日開催について。二次避難所設営に向け一の宮体育館・阿蘇第二体育館でレイアウト作成を行った旨を報告した。
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夕食後、HuMA二次隊の今後の診療方針についてチームで検討した。
・5月14日より始まる二次避難所の運営については、いままで7か所あった指定避難所を14日より一の宮体育館・阿蘇第二体育館・阿蘇西小学校に集約する方針。集約後、14日から22日までは宮崎県保健師とHuMA・大分大学で避難所の巡回を行う。避難所の運営中は市役所職員の当直あり。急変時対応は救急車にて対応。
・二次避難所運営の評価
避難所の避難者に負担にならないように聞き取りアンケートを行いたい。アンケート実施の許可をADRO、阿蘇市保健課、HuMA理事に確認中。
・薬剤の寄付
HuMAが使用した薬剤の提供を検討する。
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診療だけではなく、調整なども大事な業務である | 左側の採石場は崩落している |
第二次本隊はJPF様の資金ご提供によります。