お知らせ

平成28年熊本地震被災者医療支援 2016年5月11日

活動日:2016年5月11日
主な活動場所:阿蘇市保健センター、一の宮体育館、阿蘇第二体育館、阿蘇医療センター

【本日の活動概要】
阿蘇市保健センターADRO阿蘇支部での保健医療調整、一の宮体育館、阿蘇第二体育館の大雨後の調査を行い、阿蘇市災害対策本部会議、阿蘇医療センターADRO会議に参加した

8時45分のADRO阿蘇分室の会議で以下報告があった。
一の宮小避難所の災害支援看護師から10日夜0時に人工肛門のある患者が腹痛となり、阿蘇医療センターに救急搬送された。大きな問題はなく避難所に戻ったが、救急車を要請したのは適切か、また病院から避難所に戻る交通手段が難しいとの意見があった。災害時はリスクは一段ランクアップするので救急車要請は正しい判断とした。阿蘇医療センターでは約20床の空床を確保しているので一泊入院させてもらった。

現避難所の一の宮体育館、阿蘇第二体育館を二次避難所予定箇所として大雨後の現状調査を行った。上記避難所集約に伴う二次避難所予定の一の宮体育館と阿蘇第二体育館、阿蘇西小学校に向けての調整を行っている。また二次避難所に入所する方々の評価、アンケートを実施、適切でスムーズな集約ができるよう保健師達のサポート作業を行った。夕方、保健医療センターにDVT疑いの患者が一名来訪、HuMAチームがエコーを使用して診察し、抗凝固剤内服による下肢の点状出血であることが分かり指導した。夜、農村環境研修センターに巡回診療に行き2人の診察を行った。

HuMA医師2名は18時から阿蘇市機関代表者会議に出席。その後第25回阿蘇地域保健医療復興連絡会議(ADRO)に出席した。

<阿蘇市機関代表者会議>
震災後初めての牛の競り市が行われた。阿蘇市では3棟牛舎が潰れたが、 出品頭数も減らずせりの価格も落ちていない。DPATは3人の診療を行ったとのこと。HuMA( 阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議(ADRO-阿蘇市分室))からは以下の報告を行った。
一時避難所を二次避難所に集約するための準備やアンケート調査をおこなっている。二次避難所内でどこに入ってもらうかは、家屋の倒壊の程度や自身のADLの評価などが必要だと考え、調査票を検討を始めている。断水後の全戸家庭訪問は4月30日より始めて100%を超えているが、現在も山沿いの同社災害の危険のある地域を分担して訪問している。感染症に関して、阿蘇市内では現在、特別な感染対策を要する消化器症状や発熱疾患の新規発生はない。避難所にてハエ、蚊の発生を確認した。トイレやゴミの衛生指導・玄関からの侵入など対策をし、布団の衛生管理をする必要がある。

第25回阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議(ADRO)でもHuMAは上記と同様の報告を行った。
ダニの発生が確認されたので他の地域にも注意喚起したこと、避難所は縮小傾向、集約を進めていること。

ADRO事務局は、明日現在の阿蘇医療センターから阿蘇保健所に移転する。それに伴い、阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議(ADRO)は月、水、金曜日の週3回、阿蘇医療センターで開催される。

第二次隊メンバーが、現チームに無事合流した。

第一次本隊はJPF様の資金ご提供によります。