お知らせ

避難所の環境整備をおこないました

環境整備

医療支援というと、一般的には、診察や手術、薬の処方など、治療や予防を目的とした支援をイメージします。しかし、それだけでなく、病気やケガの原因となるような環境や生活の改善も、医療支援の重要な一環と我々HuMAは考えます。生活環境が改善されると、生活にゆとりが生まれ、ストレスが軽減されます。

トイレ掃除を医療支援の一形態と考え、本日HuMA看護師とHuMAの生活面を支援してくださっている公益社団法人日本山岳ガイド協会の山岳ガイドさんで実践しました。我々の作業の姿を見かけた避難者さん方が、あの人たちを今日だけでもお風呂に入れてあげるべきと声をあげてくれました。山岳ガイドさん達が日々努めて下さっている共用部分の細やかな消毒など、避難者さんの居住空間環境整備も評価されての進言であったと思われますが、役に立てたという実感が得られありがたく思いました。

トイレ清掃前にしっかり準備 気持ちよく使ってもらえたら嬉しい

 

子どもたちに笑顔を…もらう

HuMAが担当している避難者には、幼児から中学生までの7人の子供が含まれています。Save the Childrenの提供しているおもちゃを渡しに、山岳ガイドさんと一緒に訪問しました。山岳ガイドさんは、小学校教師を15年していただけあって、流石に子供達への声かけが自然で生き生きとしていました。子供たちは「学校に段差ができて使えないから勉強しなくていいんだ!」と強がりにも見えましたが、底抜けに明るい子供たちの様子にこちらが救われる思いでした。

 

救護所や避難所、訪問先での活動

とある避難所では、他人と共に寝泊まりすると落ち着かないからという理由で倉庫や車中泊をしている方々もいます。コロナ陽性と判明した方がおり、避難所では不安が広がり、HuMAが呼ばれました。症状が出て24時間ほど経たなければ正確な検査結果が出ない可能性もありますが、この状況下で不安な気持ちになるのも理解できます。それは心配ですね、と気持ちを受け止めるよう傾聴につとめました。

救護所では相変わらず患者の出入りが激しく、HuMA救護所への搬送も日々おこなわれています。元日の震災ぶりに飼い猫に会うことができたが、猫が怯えて噛まれて負傷した方もいます。誰もがまだ不安を抱えています。HuMAは引き続き被災地の方々に寄り添えるような支援を続けていきたいと思います。

発熱患者の救急搬送 多くの方が運び込まれます

 

怯える飼い猫に噛まれて負傷した人も 訪問先で希望され、急遽診察をおこなう