HuMA研修

2017.01.28 テクニカルセミナー「災害時に役立つアロマテラピー」

認定NPO法人 災害人道医療支援会(HuMA)
テクニカルセミナー「災害時に役立つアロマテラピー」を大阪にて開催しました
2017年1月28日

災害時は支援者も被災者も大きなストレスがかかります。その軽減に役立つアロマテラピーの知識を実践しながら学びました。

飯舘村ミッション等の経験から、ハンドマッサージなどの触れ合いが被災者の心を開いてくれるきっかけになったり、元気が出る癒しになることを学びました。今回のセミナーでは、アロマテラピストとして活躍中の木村淑子看護師を講師として招き、避難所活動等でも使えるアロマの知識を教えていただきました。


米国NAHA協会クリニカルアロマセラピスト木村淑子氏を講師に招き、済生会千里病院にて開催しました。参加者23名、HuMA会員は6名。看護師が大半で、山口県や愛知県、滋賀県からの参加もありました。

アロマオイルの精製法やその吸収・伝達経路などの講義があり、脊髄反射よりも鼻腔から匂いの刺激が脳に到達するほうが早いことを聞くと驚きの声があがっていました。リラックス効果や喪失感に対して効果があるもの、抗菌作用のあるものなど、避難所生活で効果があると思われるアロマの組み合わせなどを聞き、また実際に香りをかぐことができたことで参加者の満足感の高いレクチャーとなりました。精油にも禁忌のあるものがあり、妊婦や小児、高血圧などの持病のある方には注意が必要ということに驚いたという感想が聞かれました。

参加者23名。山口県や愛知県、滋賀県からの参加もあった

実際にたくさんの香りをかぐことができた

休憩時間にあわせ、洗面器を用いて芳香浴体験ブースを用意し、リラックス、安眠、呼吸器疾患を予防するアロマの体験をしていただきました。オイルの香りをかぐだけでなく、蒸気のあたたかさとともに吸い込むことでより効果を実感できたようです。

レクチャー後のアンケートでは、20名から回収でき、「内容が興味深かった」が16名、「参加してよかった」が19名でした。「匂いによるリラックスだけでなく、体に良いとは知らなかった」「すぐに実践できる内容でよかった」「病院でも禁忌など注意しながらやってみたい」「匂いをたくさん経験できたのが特によかった」などの意見が寄せられました。

洗面器を用いて芳香浴を体験した

非常に内容が濃く学び多いレクチャー