【本日の活動】
HuMA医師2名と看護師1名が現地入り。避難所の運営、巡回診療、会議に出席しました。
8/31 佐賀県杵島郡大町町
段ボールベッドは、当初は区画整理などの計画を立て避難者への十分な説明と同意を得た上で、9月1日に導入予定としていました。しかし、午前中に大町町総合福祉保健センター、大町町公民館の両避難所にベッドが搬入されたため、避難者からの強いリクエストにより、急きょ区画整理を行い、説明と同意を得ながら、ダンボールベッドの設営を行うこととなりました。支援者であるHuMA、(特非)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)、日本赤十字医療チーム(日赤)、応援に来ていた佐賀県の保健師、大町町総合福祉保健センターのスタッフ、住民が協働して設営を行い、約2時間で設営を完了しました。被災者と共に、様々な支援団体が協力して設営している光景は言葉にしがたい素晴らしさがありました。
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段ボールベッドを導入するということは、どうしても、誰がどこのベッドを使うのか、という問題が発生します。また、避難所における避難者数の把握は、今後のことを考えるのにとても重要です。流動的にかわる情報を整理するのはとても大変ですが、大切なことなので支援に関わるたくさんの団体と密接に連携をとり情報共有をしています。聞き取りやベッドマップ作成などを他団体と協力して行い、世帯ごとにベッドを結合させることを可としました。日赤からの支援物資である安眠セット(マットレス、枕)も配布しましたが、避難者の方が「とても快適でありがたい」と涙を浮かべながら言っておられました。
昨日にPWJ/HuMAが提案した第1回避難所運営会議が行われ、避難所内にいる支援団体、地元保健師を含む関係者が情報共有、課題解決を模索する場ができました。議題としては
①外部からの支援団体の申し出を受けて調整を行うことが負担になっている
②避難所の統合
③ダンボールベッドの導入
④避難所の掃除
⑤避難者の自立支援
が挙がりました。
外部からの支援団体の申し出については、HuMAが窓口(電話)となり、支援の申し出があった際にはHuMAが持つ特定の電話につないでもらうようにして、内容をフォームに記載しまとめて、避難所の責任者である福祉課長と相談し、基本、HuMAから連絡をする形となりました。避難所の統合については継続審議となりました。ダンボールベッドの導入に関しては、計画を立てて、説明と同意を得た上で、翌日に導入する計画とします。避難所の掃除、避難者の自立支援については、掃除の方法と資機材を揃えて、避難者自身で掃除を行う計画を立てることにしました。
夕方にボタ山の土砂崩れ警報による避難指示が出たため、避難者数が増加し、新たに武道場の避難所が開設されました。避難者数の増加のため、避難所の統合の目途はまだ立てられないと考えられます。 午後8時頃に、大町町公民館の避難所の保健師やAMDA看護師から、内服薬が手元にない患者の診察依頼があり、PWJ医師、HuMA医師、日赤医療チームの医師で診察にあたり、抗凝固薬、降圧薬、糖尿病薬、抗けいれん薬のみ、災害カルテに記載を行い、週末分のみ処方を行いました。体調不良者は幸いなことにおりませんでした。
HuMA看護師は、避難所運営に必要なフォーマットを保健師と相談しながら作成しました。これらは保健師自身で運営を行うことにつながります。
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様々な支援団体が協力して活動している
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関係者で打ち合わせを行う
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廃棄物の山
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油汚染地域。油吸着マットでは太刀打ちできず、吸着マットが油の中に浮いてしまっている状態
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