【本日の活動】
大町町総合福祉保健センター 美郷(避難所)、杵藤保健福祉事務所(杵藤地区保健医療調整本部)にてニーズ調査を行い、大町町総合福祉センターの保健師支援を行うことを決定した 。
8/30 佐賀県杵島郡大町町
JR肥前山口駅で(特非)ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の医師・ロジと合流後、昨日の日赤等によるアセスメントで125名と最も避難者数が多かった「大町町総合福祉保健センター美郷」の避難所を訪問しました。避難所の状況確認を目的とした訪問でしたが、保健師の方からの要望で、PWJ医師が2名の避難者の患者対応(泥水の中の植木鉢で足を切った30代男性の手当てと、糖尿病・高血圧の60代女性)を行いました。女性は被災した順天堂病院に通院していましたが、車を失ったことや慣れない他病院への拒否感から、発災以降服薬を中止していることが分かりました。保健師から、健康状態が気になる避難者に医師から話をしてもらうと治療の再開のきっかけにもなるとのことでした。
朝10時から開催された杵藤地区保健医療調整本部(杵藤保健福祉事務所)での会議では、そのような状況も共有したところ、周囲の医療施設は通常状態に戻りつつあり、全体の医療ニーズは下がっているが、保健師支援等の支援を残す選択肢が検討されました。現時点の主な問題は、避難者の「足」がないことで通院・服薬が必要な方が病院にかかれないことにありますが、巡回バスの頻度は低く、臨時バスの増便も手配中であるため、特に週末までは支援が必要であるとの共通認識が出来ました。
午後の美郷での活動では、日赤複数チームが健康相談票を用いた個別アセスメントを行なってくれたため、PWJ医師は保健師が診察を勧めた2名の患者に対応しました。診療を終えて美郷を出ようとした時に男性が痙攣発作を起こしたため、救急搬送まで対応しました。
夕方16時からの調整本部では、PWJ医師からのフィードバックや、保健師からの要望も踏まえ、2016年熊本地震の阿蘇でも同様の経験を持つHuMAが保健師支援活動を実施することが決まりました。保健師は、慣れない災害時の対応やアセスメントに加え、支援物資・ボランティア等の対応にまで追われています。夜は二人が泊まり込みを行なっている状況で、疲弊しているようでした。
調整本部での会議後、再度美郷に戻り、保健師の個別アセスメントの補助を行いました。日中不在で夜に戻る避難者が多く、2名の保健師では時間がかかると思われたためです。保健師で健康づくり課長とは良い関係を築けており、明日以降もしっかりと話をしながら、保健師の方々の負担支援の内容を検討していければと思います。
痙攣発作を起こした方が。即時に対応
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救急搬送まで対応した
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