先日11月25日に、吉田ロジが、 タイ空港の混乱がありましたが、無事に帰国しました。
今回、吉田ロジは、
1)sRHC再建プロジェクト(IOMとの共同事業)(JPG助成金による)
現在進行中の*sRHC建設状況の確認
2)井戸建設プロジェクト (HuMA寄付金による)
チョエチャンチャンピャー村、 及び周辺地域における井戸の建設(8箇所の予定)
3)マラリアの市民啓発用紙芝居配布
以上、タスクを主に行いました。
井戸建設プロジェクト(2)は、HuMAに集められたミャンマー寄付金を、 現地の方々が本当に必要としていることに使いたい、ということで始まりました。 9月に派遣となった、松下ロジが、IOMとの共同事業(1)の調整に加え、ミャンマー寄付金の為に、ニーズ調査をしてきました。
「災害発生後時間がたつにつれ、支援も減り、同時に初期には見られなかった問題が新たにでてくる。村に必要なのは、安全な水を確保することである」
●川=飲み水の汚染
この地域では昔から雨季には雨水を、乾季には川の水を飲み水としてきた。しかしサイクロンにより沢山の死体が流され、また増水や近年の農薬使用により、川はかなり汚染されている。
●木がなくなったことによる影響
村人を強い日差しから守っていた樹木がほとんど倒れて無くなり、夏には水の需要が高くなる。
●村人レベル、保健機関レベルでも問題視されている
村人の一番の心配事は水。ヘルスクラスターミーティングにおいても重要視
(以上、松下ロジ調査報告書より)」
被災地では、水の供給までは手が回らず、現地NGOがボランティアで井戸事業を行っている状況でした。水の確保は、そもそも公衆衛生の維持に必要不可欠な前提条件であることから、 SRHC再建をした場合でも、水が確保されていなければ有効な医療活動は出来ないことが分かりました。 その必要性は、IOMも承知しており、今回我々が独自で井戸建設に関わりたいということに対しても推奨をしています。
松下ロジ滞在中に、井戸事業パートナー候補(井戸関連NGO)がいくつか、あがり
最終的に、Metta Yaysin Company
(代表:Tun Tun O氏 – 2006年から井戸プロジェクトを始めた現地NGO。偶然にも(1)のsRHC再建プロジェクトの建築業者でもある)と 覚書を交わすことに決定いたしました。
Metta Yaysinは、
■井戸の維持・管理
→村人による維持管理委員会の設置
→Metta Yaysinによる1年間の管理
■水の安全性
→水質テストを行い、安全な水がでるまで再掘削(4~500フィート=120~150m)
■村からの要請による事業
→井戸設置する村からの要請レターに基づき、ニーズ調査を行い、掘削を実行する。
を公約として掲げています。
吉田ロジ派遣中に、ミャンマー社会福祉省より、本プロジェクト承認を受け、Metta Yaysin Companyと覚書を交わし、資金を譲渡出来ました。
これによって、HuMAは、
皆様から集められた寄付を、最大限有効的に井戸プロジェクトに使うことが出来ます。
寄付金を頂きました個人・団体の皆様、誠にありがとうございました。