活動報告

津野公会堂にて健康相談ブースを担当しました。

活動日:2019年11月13日
主な活動場所:長野県長野市
 

 

【本日の活動概要】
医療相談、災害ボランティア救護支援、物資の整理、環境整備などをおこなった。    

長野市北部災害ボランティアセンターの朝のミーティングでは、ボランティアのケガが発生した場合は、HuMAの救護所または直接携帯に連絡するようにと連絡がありました。ケガが多発しているため、ボランティアの方々には装備を徹底して頂くと共に、何かあれば我々がきちんと対応していきます。

【りんごサテライト】
ボランティアの送り出時のゴーグル、防塵マスク装着などの啓発活動、休憩時や帰着時の手洗いうがいなどの感染予防策、サテライトのトイレ掃除や物資整理などの環境整備を継続活動として実施しました。地道な感染予防活動が少しずつ功を奏し、本日は傷病者はいませんでした。株式会社ノルメカエイシア様から救急箱やコンテナなどが届けられました。これで強風と埃から物品を守れます。ご支援、心より御礼申し上げます。

【津野サテライト】
午前中は、活動にこられたボランティアに粉塵マスク・ゴーグル・手袋の必要性を説明し、装着方法などを説明し配布しました。発災から日数が経っていることもあり、半数以上のボランティアは個人用防護具を自身で持参されていますが、まだ1/4ほどは全く持たず来られるため、その都度説明を行い防護具を配布しました。ボランティアが出発後は、手洗いとうがい場所の準備とトイレ掃除を施行。トイレは泥汚れが目立ちますがトイレ自体は大きな汚染はありません。昼食で使われるテーブルについては社会福祉協議会(社協)の方が清掃をしてくださいました。また、津野公会堂や近隣の被災者宅で炊き出しが行われており、多くのボランティアが参加していました。

ボランティアのサテライト帰着時には手洗い・うがい薬の配布をしました。本日はボランティア参加数が津野だけでも263人と多く、HuMA看護師一人でうがい薬を配布するのは大変でした。寄附品のコンテナに事前に作成したうがい薬を紙コップに入れて保存していましたが、蓋をしているとそこに準備されているのに気づかれず、結局声かけが必要な状況となりました。そこで、多量にうがい薬を作成し配布するため、社協担当者に10Lサイズのポットを依頼しました。

以前設置したごみ集積所には、多量のごみがまだ残っています。また、ボランティアが昼食のごみもサテライトで捨てるため、軽度であるが悪臭も認めます。社協に相談したところ、対応してくださることになりました。 本日救護所対応は2件(1件ボランティア、1件が住民)。1名が数日前に受傷した活動中の切創後から出血し、ご本人の希望もあり病院受診しました。住民対応の1名は数日前に自宅で作業中に小さな切り傷を指に認め、自らで洗浄・消毒を行いました。本日急に切創部の腫脹・発赤・疼痛認め始めたため、病院受診をすべきか相談のため来所してくれました。進展性の化膿性炎症の可能性が高く、病院受診を促すとご本人も受診希望が強いため行ってくださるとのことです。

【津野公会堂】
炊き出しイベントで、HuMAは健康相談のブースを設置しました。住民3名が健康相談に訪れ、血圧測定をしながら健康状態や生活状況について伺いました。災害亜急性期で心のケアが必要な時期に入っていることもあり、今後もイベントなどに相談ブースを併設して、何でもお話ができる環境を提供する必要があります。健康相談の記録用紙は、保健師の介入が必要な場合にはつなぐことができるように全国保健師会の様式を使用し、共通項目の情報を得るようにしました。 コミュニティの集う場を作ることを目的として炊き出しが行われ、約30名が参加したとのことでした。参加した住民からは、笑顔で談笑している様子や温かい食事を食べられることが嬉しいとの反応がありました。 そのほか、2名にゴーグル・マスクの配布と装着指導を実施し、炊き出しのための手洗い場を設置しました。

【地区巡回】
11月11日に常会長宅を訪問時に、見回りを依頼された3件のうち1件のご家庭でお話しを伺いました。高血圧で内服治療中であること、疲れが溜まっているとの事でした。今後のHuMAの継続訪問を希望されました。 社協スタッフより、最近歩行がおぼつかない高齢者1名について相談がありました。本人にお会いしましたが、発災後より運動や歩行量の減少、筋力が落ちていることを自覚していました。また既往歴には整形外科疾患がありますが、受診を数年前から中断しているとの事でした。受診および少しずつ歩くことを勧めました。その他、一昨日から継続し訪問している高齢者の症状確認を行いました。 地区住民の情報を持っているのは社協スタッフ、(公社)青年海外協力協会(JOCA)であり、気にかかる家庭についてはいつもHuMA隊員に声をかけてくれます。良好な関係性を嬉しく思います。 被災者の方々とお会いし話を聞く機会が増えつつあり、それを求められてもいます。しかし、救護所のボランティア対応(ボランティア受け入れ準備と対応、帰還時のうがい、手洗い、トイレ掃除等)を行いながらの活動であり、地区巡回にどうにかもっと時間を割けないかを検討しなければなりません。 

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本日のボランティア数は954名。津野サテライトの報告から、本日の炊き出しイベントに住民2名が参加できず、配達したと報告がありました。高齢独居の方1名とご家族が入院され来訪できなかった方1名とのことでした。明日も炊き出しの配達を行う場合はご一緒させていただき、お話しを伺う事とします。

 

どんな小さな傷でも気軽にご相談ください!相談を受けるHuMA看護師たち

 

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