お知らせ

2014フィリピン台風ハイエン被災者医療支援評価活動 2014年5月19日

2014年5月19日・フィリピンレイテ島北東部の海岸にあるTacloban市

【本日の活動概要】
Tacloban市にて今日明日(5/19-20日)の 2日間かけてMerida町を含むRegion8の保健医療関係者を対象としたPhilippines Integrated Disaster Surveillance and Response(PIDSR)研修が開催されるとの情報を入手し、急遽Eastern Visayas Regional Medical Center(EVRMC)のLory医師に頼んでオブザーバー参加させてもらいました。

Merida町を含むRegion8の医師・看護師が研修参加者として各地からTacloban市に集結しているという願ってもない場に居合せ、HuMAの支援したMeridaだけでなく周辺地域の医療従事者から直接話を聞くことができました。

・PIDSR研修
研修は10時半にスタート、Asia Star Hotelという町の中心にある小さなホテルの最上階で約40名参加、WHO主催なので英語で行われ、WHOスタッフのスペイン人女性以外は全てフィリピン人のようでした。台風以来多くの援助金が入り、現在あちこちで研修が行われているようです。

参加者は全員日本の国旗が刺繍された日本の支援で供給されたバックパックをもってきており、たまたまオブザーバー参加させていただいた我々はドナーとして来ているものと勘違いされていました。

これはまたとない機会ということで参加者対象にアンケートをしたらどうか?というHuMA医師の提案で、アンケートを作成し人数分研修終了後に配布し、明日昼に回収させてもらうことになりました。

・Merida Rural Health Unit(RHU)のSolana医師からのヒアリング
ここで2013年のHuMA台風ハイエン医療支援のキーパーソンで大変お世話になったRHUのSolana医師と再会し、評価のために必要なデータとして事前に連絡していた内容等について確認することができ、また優先的にいくべき村などの貴重なアドバイスを得ることができました。

Merida地域にはメインのRHUと4つのbarangay health station(barangayとは村の意)があり保健省 Department of Health(DOH)から予算もついて修復予定とのこと。ただ、台風ハイエン以前に修繕が終わっているはずの2村に関しては再度訪問して確認する必要があるとのことでした。

MeridaのRHUでは授産施設に併設されるHalf-way Houseと呼ばれる妊婦とその家族のための宿泊施設が必要ですが、土地の問題で難しいという話でした。これらの状況に関して明日以降直接訪問して確認することになりました。

今回の評価ミッションでは22村を全てまわることは時間的に厳しいため、Merida町のメインのRHUと、いくつかの村にターゲットを絞って訪問する予定でいます。

研修は17時過ぎに終了しましたが、その後もSolana医師と周辺地域の医療関係者から聞き取りを続け、解散したのは21時を過ぎていました。昨日のLory医師も、Merida RHUのSolana医師も大変協力的に対応してくださり、フィリピン人のホスピタリティと共に12月の活動で築かれた人間関係やHuMAの活動が評価されているのかなと感じました。

・仮設住宅
午後には、政府が建てた少し隣町の仮設住宅団地を訪問してきました。日本の仮設住宅に似た長屋スタイルで各戸は2mx3mくらいの大きさで、共有の調理場(火鉢)とトイレ/シャワーのエリアが別に設けてありました。何よりも驚いたのは子供の数で、あちらこちらで子供たちが走り回り遊びに夢中で活気にあふれており、日本の閑散とした仮設住宅団地とは対照的でした。ただ、このような仮設はごく少数で大半は政府の住宅支援は受けられていないようです。

長時間にわたるヒアリングの後は、偶然会議のためにTacloban市に来ていた外務省/JICAの方と会い、今回の台風ハイエンでの日本のNGOの活動やそのあり方等について遅くまで意見交換を行い、23時過ぎに解散しました。

研修に参加。有意義な時間を過ごせましたアンケートをお願いする