お知らせ

2013フィリピン台風ハイエン被災者医療支援 2013年12月27日

第四次本隊 報告書

2013年12月27日・フィリピンレイテ島Merida町

【本日の活動概要】
一同、綺麗に片付いた物品と美しく製本された報告書を手に、充実感に満ちた朝を迎えました。四次隊は後半雨模様の日が多かったのですが、この日は寝不足の目に沁みて痛いほどの晴天。向こう岸にMeridaの山々を臨みながらその手前に煌めくオルモック湾の水面の眩しさをメンバーと共有できてとても嬉しく思いました。

まずMerida町のRural Health Unit(RHU)を訪ね、Municipal Health OfficerであるSolana医師に報告書を提出しました。次に寄付物品供与に関する書面Donation Agreementについて説明し、サインを交わしました。そして向かい側の建物メリダ町役場に移動し、20リットルの水容器Jerry Can 1,000個の前でDonation Ceremonyを行いました。供与予定の医療機器については、届く時期が明らかになり次第日本から連絡する旨を約束し、同時にHuMAの診療活動で残った医薬品一式も受け取って頂きました。RHUの診療における投薬で使って頂けるはずです。最後にRHUの看護師と助産師たちが勢揃いしたところで、Solana医師はじめ皆さんにHuMAより感謝状を贈呈しました。RHUの入口に張られた「HuMAの皆さんありがとう」という横断幕の下で全員で写真を撮り、お別れしました。

メリダ最終日は快晴、町役場前の景色Donation Agreementにサインする Municipal Health Officer of Merida RHUのSolana医師
Jerry Canのドネーションセレモニー。Solana医師らと薬品も寄付しました
ドネーションセレモニーに伴い、
RHUの看護師と助産師に感謝状を贈呈。
最後に皆で記念撮影

次に、Merida町役場の2階にある災害対策本部の長でもある町長Martinez氏に報告書を提出しました。町長室の奥には、今ミッションで協力を頂いたBHNテレコム支援協議会の供与した発電機と通信機器が備えられています。これで住民への一斉アナウンスやインターネットが可能となるとのことで、 電話の通じにくい地域での通信に特化した活動というのも素晴らしいものだと感銘を受けました。

Meridの町長Martinez氏に活動報告書を提出

続いて、Ormoc市役所の2階にあるUN On Site Operation Coordination Center(国連OSOCC)を訪ね、Health Cluster Coordinator in Ormocである、そしていつもHuMAをご贔屓くださるWHOのZeleke医師に報告書の内容を説明しつつ提出しました。 また、Ormoc市災害対策本部のOrmoc City Health Deskの長であるHealth Emergency Management Staff(HEMS) CoordinatorのElsie氏にも報告書を提出することができました。毎週のHealth Cluster MeetingにおいてOrmoc市保健行政の現状と今後の方針を理論的に説明してくれた看護師です。彼女に報告書の内容を説明しDonationの内容に話が及んだ時に、Jerry Canを供与したのはHealth Cluster Meetingで取り上げられた議題からヒントをもらったお陰です、と話すと大変感激してくれて、たまたまその広い部屋の一角で開かれていたWater Sanitation Cluster Meetingの水衛生部門の関係者一同に紹介してくれました。その部門のトップでWater Sanitation Cluster CoordinatorであるUNICEFのスペイン人Ramos氏からもHuMAの報告書が欲しいという要望を受け、一冊差し上げました。お世話になった皆さんにご挨拶を済ませホテルに戻りながら、多めに製本しておいて良かったとしみじみ思いました。

ヘルスクラスターミーティングのトップ、
WHOのZeleke医師に報告書の内容を説明する
Zeleke医師と記念撮影

他に、e-mailで報告書を届ける約束をしていた方々には添付にて送付しました。レイテ州保健部門責任者のIda医師、Ormoc市保健省のAlensa医師、そしてHuMAをこのMeridaの地に導いてくれたDavao地方保健省のMontejo氏、通称Jopay氏にも送りました。

隊員一同順調にホテルに戻り、毎晩皆で食事を楽しんだ海辺のレストランで最後の昼食をとり、港へ向かいました。Ormoc港で運転手のダニエルと別れる時、彼の目に涙が光っていましたが気づかないふりをして無理矢理微笑み手を振り別れました。彼の家も被災し屋根が飛んだままだそうですが、HuMAと忙しい1か月を共にして少しは気が紛れたでしょうか。大変有能な青年なので、輝く将来を自分で切り開くと信じています。 セブへ向かうフェリーに乗り込むと、頻繁に色々な方からHuMA携帯へメールが届きましたが、その一部を紹介します。

-メリダ警察署長Salano氏より-
今回、あなた方が私に下さった感謝状にとても感激している。なかなか素直にうまく表現できないが、心の底からものすごく嬉しく思っているんだ。でも本当はこの感謝状をもらうべきは君たちなんだよ。崇高な支援をフィリピンの人々に下さって本当にありがとう。この世界が君たちみたいな人ばかりだったらいいね。僕の心の中に、君たちのことを宝物としてずっと大切にしまっておくよ。もう一度、本当にありがとう。

-運転手ダニエルより-
僕に示してくれた親切に、そして特に僕に寄せてくれた信頼に感謝しています。いつの日か、もう一度お会いしたいです。本当にお世話になりました。皆さんに神の御加護がありますように。日本への帰路が安全のうちに守られますように。あなた方は常に僕の祈りの中にあります。どうか良い年をお迎え下さい。神の下で働くことを休まず、もしあなたの行き先に困難があっても迷わずに進み、もし人々があなたの信念を壊そうと試みてもじっと耐えて下さい。神がいる限り、光があり、希望があり、道があるはずだから。あなた方の全ての瞬間が愛と希望に満ちたものでありますように。Good evening to you all HuMA members…