【本日の活動概要】 本日はMerida Rural Health Unit(RHU)で、HuMA医師がそれぞれ妊婦健診と一般診療の二部制に分かれ、RHUスタッフと共に活動しました。もともと毎週木曜日に行われている妊婦健診ですが、平時は15人平均のところ本日は32名の妊婦さんが来られました。通常は助産師が機械なしで健診を行っていますが、HuMA医師がエコーを使用して赤ちゃんの位置や状態などを検査しました。機械と産婦人科医の診察によって赤ちゃんの状態が正確に把握できる、ととても喜ばれました。妊婦健診のカルテを見せていただきましたが、健診はかなりしっかり行われているようです。とくに逆子かどうかという情報が重要で、逆子である場合、ハイリスクとして助産師達が毎週健診に来るよう伝えていました。妊婦健診の横でたまたまお産があり、可愛い男の子の赤ちゃんが産まれました。助産師が「Welcome to the world」と赤ちゃんに伝えている姿、赤ちゃんが産まれてすぐ元気に授乳している姿を見て大きなパワーをもらいました。
診療後はクラスターミーティングに参加しました。司会をWHOが行い、保健省 Department of Health(DOH)や他国際医療チームがミーティングに参加しました。DOHより、Ormoc地域は急性期を脱し現在復興期に入りつつあるという前置きがありました。それから疾病傾向として、下痢が再度増え始めている、特に18日に血性下痢の急増があったということが報告されていました。現在我々の診療では下痢は減少傾向ですが、今後Meridaでも流行する可能性はあり、RHUのMunicipal Health Officer:Solana医師に報告しようと思います。その他、先週話のあったデング熱については特に流行の兆しはないとのことです。
WASH(Water Sanitation Hygiene Program)からそれぞれの地域の危険度と危険度別の提案が出されました。水容器の感染が非常に恐れられていますが、その改善のためにポリ容器を配布しています。また、水を加熱することを推奨しています。メンタルヘルスの患者がRHUで250、Ormoc District Hospital(ODH)で74例報告されており、このような報告は3月まで継続する予定です。避難所の子どもの栄養失調が目立っており、上腕周径を測定するメジャーが足りないとのことでした。危険域に達している子供が増えており、UNICEFが早めに対処すべき、またメジャーの使い方も周知すべきであるといった話題が上がっていました。