お知らせ

2015バヌアツ共和国サイクロンパム被災者医療支援 2015年4月4日

2015年4月4日・バヌアツEfate島Saama

【本日の活動概要】
Villa Central Hospital視察、Saama村での巡回診療を行った。

本日も朝から気温30℃、湿度70%と蒸し暑い中、活動を行った。午前中は現地災害対策本部 Vanuatu National Disaster Management Office (NDMO)に赴き、明日到着する三次隊のメンバー登録を済ませた後、Villa Central Hospital(VCH)を視察した。この病院はJICAの援助で作られた国立の総合病院で、HuMAの診療サイトからも数人の患者を紹介している。

NDMOで三次隊メンバーの登録を行うHuMA調整員NDMO外観
Vila Central HospitalVCH一般病棟

午後からはPaunangisu health centerの看護師と青年海外協力隊(JOVC)の方と共に、周辺の村落の一つであるSaama村への巡回診療を行った。この村は人口300人ほどの小さな村だが、我々が診療の準備を始めると続々と患者が集まり始め、一気に手一杯の状態になった。患者層は乳幼児から高齢者まで、多くは災害を契機に悪化した感染性創傷で、洗浄等の処置を多く行った。また日本からご寄附いただいた創傷被覆材が、頻回の受診が難しい彼らに対してかなり有効であった。胸壁腫瘍の患者1名をVCHにreferした。

その他、診療の合間には公衆衛生の専門家で以前JICAでバヌアツ赴任経験もあるHuMA医師により、現地Aid Postの視察やVillage Health Workerへの専用フォームを使った聞き取り調査が行われた。またバヌアツで作成されたポスターやバヌアツの健康教育教材であるInformation Education Communication (IEC) packageを待合中に配布し読んでもらうなどの公衆衛生・予防教育的な活動も行った。

村中心部の東屋で診療開始受付をするHuMA看護師
創傷被覆材を利用した処置Saama村の民家の様子
待合中に現地のIEC packageを回覧予防衛生ポスターも掲示
Saama村のVillage health Workerに
聞き取りをするHuMA医師
にわか雨が降ったため後半は屋内で診療
現地JOCV看護師(中央)も協力してくれる小児の外傷を診察するHuMA医師と看護師
小児を診察するHuMA医師Saama村AidPost外観

予定時間を超えて約60人の患者を診察し、本日の活動を終えた。Health centerの看護師からは、普段センターでの診療で忙しく、回れていなかった周辺の村落への巡回をHuMAにサポートしてもらい大変感謝しているとの言葉をもらった。 その後来週以降の活動地を確認し、可能なところへ巡回診療を行うことになった。このように小回り良く活動を展開出来るのはHuMAならではだと思う。明日は調査を行う予定。また、まもなく三次隊メンバーの現地入りで、現在の四名から一気に大人数になるが、さらに本格的な活動を展開していく。