お知らせ

2015バヌアツ共和国サイクロンパム被災者医療支援 2015年4月3日

2015年4月3日・バヌアツEfate島Paunangis, Port Vila

【本日の活動概要】
Paunangis health centerでの打ち合わせ、公衆衛生会議への出席、一次隊からの引き継ぎを行った。

本日はいよいよ二次隊の活動初日。しかし現地は祝日であり、基本的に公的機関や病院は休みである。 そこでメンバーを3つに分け、
①一次隊と二次隊のリーダー医師2名はとPaunangisu HCに顔を出し・引き継ぎ・今後の 診療活動の調整
②二次隊医師は調整員と共に、保健省におけるPublic health working group会議出席
③二次隊調整員は一次隊看護師・調整員と、医療資機材およびロジ関係の引き継ぎを行い、
一次隊員帰国後にもスムーズに活動を継続できるよう調整を行った。

①Paunangis health center
現地看護師と青年海外協力隊の方と会うことが出来、連休中ではあるが明日4/4(土)にSanma村(人口約300人)への巡回診療を行うとのことで、HuMAも同行することになった。また来週以降は、基本的にPaunangisで診療支援と周辺で診療を行いつつ、離島や他村へも巡回診療を行う予定となった。

Paunangisu health centerの診察室ヘルスセンター所有の救急車

②公衆衛生会議
担当者不在で会議自体は中止となったが、会議のために集まった公衆衛生関係者とコンタクトを取ることが出来た。具体的には、FMT担当WHOコンサルタント、教育省学校教育課長・健康教育フォーカルポイントの方、WHO疫学担当官、WHOリスクコミュニケーション担当官、WHO保健人材強化現地アドバイザーなど。公衆衛生活動に関しては一次隊で対象箇所への聞き取り調査はほぼ済んでおり、二次隊では調査結果に基づくニーズ分析と中長期的な支援に向けてフィールドや政府関係者との協議を行っていく予定である。WHO疫学担当官によると、FMTには義務はないが、health center経由で感染症関連サーベイランスを実施中とのことで、フォーマットや現時点での分析結果を共有してもらった。また、FMT担当WHOコンサルタントによると、保健クラスターの仕組みは少なくとも4月末までは残るとのことであった。

③医療資機材およびロジ関係の引き継ぎも確実に行われ、二次隊活動のための準備が完了した。

ロジ部屋で資機材を確認するロジ部屋の壁に各種情報を貼っている

午後は日本バヌアツ親善協会の方々や青年海外協力隊(JOCV)の方と打ち合わせを行い、日本バヌアツ親善協会とは広報面や水の配給など、JOCVとは診療サイトでの公衆衛生教育や離島への蚊帳の配給などで、今後もHuMAと協力いただけることを確認した。またSanto島で働くJOCV看護師も我々の活動に協力してくださることになった。皆、被災したバヌアツのために何かをしたいという共通の思いを持つ日本人同士であり、こうして手をつなぎ合うことが出来るのはとても心強い。明日は二次隊初の診療活動、一致団結して頑張りたいと思う。