2015年5月26日・ネパール連邦民主共和国 Sindhupalchok郡のRamche 他
【本日の活動概要】
RamcheのPrimary Health Centerで診療活動を行った。またSindhupalchowkでのミーティングにも出席。
晴れ。昨夜は雷雨と強風があったものの朝は気持ちよく晴れ上がった。川の増水もなく安堵していたが、途中電信柱が倒れていて迂回を余儀なくされ、周辺には新たな地滑りが生じているところがあった。幸い道路寸断には至っておらず午後には電柱は再建されていた。
本日のPrimary Health Cetner(PHC)での診療は、昨日よりかなり減少し36名の患者数で、地元のスタッフともコミュニケーションをとりつつ余裕のある診療をすることが出来た。これは本日が震災からちょうど一ヶ月で、災いはその一ヶ月後や一年後に再度発生するとの迷信があることと、有名な占い師が今日大きな地震があることを予言しているため皆が外に出たがらないとのことであった。夕食時ホテルスタッフに確認したところ、余震はあったようだが幸い大きな被害は報告されていない。
HuMA医師と調整員各1名は14時にSindhupalchowk District Hospitalで行われる外国医療チーム Foreign Medical Team(FMT )のmeetingに向け出発。診療サイトからSindhupalchowkの入り口であるDolalghatまで戻り、ここから病院のあるChautaraまで約1時間程度。 この道は今回初めて通過したが、途中の集落の建物はほぼ全壊しており、被害はRamche周辺と同等か、より大きい印象であった。特にChautara市内のダメージは大きく建物崩落のため病院機能は失われていた。
予定通り16時から行われた会議ではSindhupalchowkで活動するFMTとWHO関係者、郡政府など40名程度の参加があり情報交換した。HuMAは5月17日からBarhabise PHC in Ramcheで活動を展開しており、震災関連の傷害はほぼないものの一日30~90名程度の患者受け入れをしており現地医療ニーズはあること。活動終了後の寄付に関して今回のミッションは公的色彩が強いのでWHO、群政府としてどのような手続きを踏むべきか指導していただきたいことを伝え、地元スタッフと協議の上今後情報交換して行くことを合意した。会議終了後、UN担当者から、もっと長く支援を継続することはできないかと直接の依頼があったが、本部で再検討してもらうことを伝えた。
![]() | Sindhupalchowk District HospitalのあるChautara市街。 建物はほぼ全て全壊。急坂のメインストリートは瓦礫であふれ 交通規制されているため、街に入るまで山道を15分程度走った。 |