お知らせ

2015ネパール中部地震被災者医療支援 2015年5月22日

2015年5月22日・ネパール連邦民主共和国 Sindhupalchok郡のRamche

【本日の活動概要】
RamcheのPrimary Health Centerで診療活動を行った。

晴れ。本日は今までのなかで最も暑い日であった。診察した患者は現地医師が診た患者と合わせて80名程度で、震災関連の症例は数例であった。新たな感染症が流行しているような兆しはなく、元から多い下痢や軽症の呼吸器感染症などの患者が中心であった。

昼前に、震災時に手を挟まれ近くのPharmacy(何度か聞き直したがそう言っていた)で示指を切断・縫合され、中指も壊死・感染している子どもが母親に連れられ受診した。指の局所麻酔を行い、壊死組織の除去を行った後、カトマンズのDhulikhelの病院を受診するように手配した。

15時頃から少し患者が途切れたので、この地区で別のサポートができないかと近くのHealth Post(HP)をPrimary Health Center(PHC)の医師と訪れてみた。平時は、保健師が担当して毎日30名程度の患者が呼吸器感染や下痢の薬をもらいに来るようだ。このHPは完全に倒壊しており、近くにテントを建てて薬品を備蓄しているような状態になっていた。住民に確認したところ、PHCへのアクセスが保たれているのであまり大きな問題はないとのことであった。震災後に住民も減っており、この場所にmobile clinicを展開するのはあまり効果的ではなく、むしろ残った住民にPHCのアクセスを担保する、例えば巡回バスのような提案ができればいいのではないかと現地医師と共に話し合った。外国医療チームの会議等でもチャンスがあれば提案するように二次隊に伝えることとした。

撤収後ホテルで日本から到着した二次隊と合流し、活動内容や資器材の引き継ぎを行った。

子どもの指の処置