活動日:2018年2月5日
活動場所:DCHT
【本日の活動概要】
分娩介助、新生児の蘇生、搬送など
DCHT(Dhaka Community Hospital Trust)の診療所で、HuMAチームが避難民の方の分娩に立ち会う機会がありました。
本日は妊婦2人が陣痛が始まったとのことで来院しました。しかし、1人の妊婦はお産がうまく進まず、全スタッフが懸命な介助、処置を行い、マスクバッグ呼吸しながらDCHTの救急車で他機関に搬送しましたが、新たな生命が無事に誕生することは叶わなかったようです。
1人の貴重な赤ちゃんの命と引き換えに、いろいろなことを学ばされました。 十分に振り返り、反省し、改善すべき所を改善し、安全でよりよい分娩が出来るように務めていくことが必要です。HuMAとしても助産師の派遣、次の小児科医・産婦人科医の派遣によってこうした分野でDCHT/PWJ(Peace Winds Japan) へ協力していくことになっています。スタッフは早朝からの患者対応で皆疲れてはいたものの、18時過ぎまで今日の振り返りを行ない、可能な限りの改善点を洗い出しました。
もう1人の妊婦も分娩リスクが高いことが分かり、当院では出産できないこと、帝王切開の出来る病院への紹介を提案すると夕方に帰宅してしまいました。帝王切開などは受け入れられない様子でした。本日は辛さに加えて、現地避難民の方々にとって出産する際の望ましい環境や授かる命に対する考え方について、そして民族固有の文化や宗教的背景の違いを改めて痛感しました。尊い命が誕生することの喜びと難しさを同時に思い知らされる1日となりました。
![]() | 新生児を蘇生しているHuMA隊員 |