活動日:2018年2月1日
活動場所:Balukhali難民キャンプ、DCHTヘルスポスト
【本日の活動概要】
PWJとミーティング、SRHワークショップ参加、Balukhali難民キャンプ視察、DCHTヘルスポストでの聞き取り
今朝はPWJ(Peace Winds Japan)の方々とこれからの活動について話し合いました。 プロジェクトの進捗状況としては、12月の調査の結果はまだ届いていませんが、今月行っている妊産婦の健康調査は現在2名のヘルスワーカーによって継続されているそうです。この結果をもとに食料品などの栄養改善食料配布を行う予定ですが当初の予定よりもかなり後ろ倒しになっているとのことです。粉ミルクは配布中止となり代わりになるものを探しているらしく、妊産婦の栄養改善のサプリメントの配布を提案しました。
今後の活動のひとつである「近隣のクリニックとの横の繋がり」を形成していくには、バングラデシュ人同志で仲良くなっていく必要があります。HuMA派遣者がクリニック見学に行くときにはDCHT (Dhaka Community Hospital Trust)の医師や関係者も同行して貰ったほうが良いかと思われます。
PWJとのミーティングの後は、隣のSayeman HotelでSRH(Sexual and Reproductive Health)のワークショップに午前のみ参加しました。バングラデシュで行う予定の産科救急のトレーニング教材やスケジュールについての議論が行われました。その後Balukhaliにある難民キャンプに立ち寄りました。日本赤十字のクリニックがあり、日本人医療者と会って話を伺うことも出来ました。
偶然訪問診療に出掛けていたDCHTチームと出会いましたが、丁度チームは急患をヘルスポストに運ぶところで、救急車(兼訪問診療車)の後ろについてHakimparaのヘルスポストに向かいました。この患者は吸入を受けて軽快しました。
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日本赤十字のスタッフから聞き取り | 訪問診療から患者を救急車運ぶところ |
その後、産婦人科の医師たちから話聞き取りを行いました。本日妊婦ケア ANC (Antenatal Care)を行った妊婦は4人で大きな問題はないとのことでした。受付にはANCノートがあり、一人ひとり健診内容を記入し、PCにデータとして保管しています。このデータは1週間毎にSRHに送られているそうです。妊婦には妊娠後より葉酸と鉄剤の合剤が処方されるとのことでした。 出産が始まっていないので乳児健診はしていません。予防接種は当ヘルスポストは行わないそうです。
本日訪れたBalukhali難民キャンプでは、見渡す限りの広さに難民が居住する小屋が立ち並び、まるで映画のセットのようにも見えるくらい壮観でした。丘を切り開き造成した道は砂埃が舞い、何十万人もの人が住むエリアには小さな商店が立ち並び、そこには人々が行き交っていました。子供たちは空き地でセパタクローやサッカーに興じており、彼らの存在がキャンプを明るくしていました。
![]() | どこまでも広がる難民キャンプ |