お知らせ

2017ミャンマー避難民本隊人道医療支援 二次隊 2017年12月30日

活動日:2017年12月30日
活動場所:Ukhia難民キャンプの近くにあるISCG

【本日の活動概要】
EWARS研修に参加、またマレーシアのフィールドホスピタルを見学に行きました

先日のHealth Sector MeetingでWHOから招待を受けたため、今日は Ukhiaの難民キャンプ近くにあるInter Sector Coordination Group(ISCG)で行われたEarly Warning, Alert and Response System(EWARS)の研修に参加しました。EWARSとは、アウトブレイクを早期に認識し広がらないようにするための報告システムのことです。明日からシステムを新しくすることになったとのことで、新システムでは日報をやめて週ごとの報告とし、アウトブレイクの兆しを発見した時にはすぐに連絡することになります。EWARSのレポートフォームはとてもシンプルなので、日本でも何かの時には使えるのではないかと思われました。参加者は60人くらいで、そのうち日本人はHuMAの2人とピースウィンズ・ジャパン(PWJ)1人、日本赤十字の看護師2人の5人でした。日赤は全国から30人近くの日本人医療団が来ているとのことです。

その後、会場で声をかけられ、近くにあるマレーシアのフィールドホスピタルを見学に行きました。思っていたよりも非常に大規模な病院で、待合室、トリアージスポット、ER、検査室、レントゲン室、手術室、リカバリー&ICU、分娩室があり、入院ベッドは50床とのことでした。多くの医療機器だけでなく、大型の発電機が2台に浄水器もありました。医療団はマレーシア政府から派遣されてきており、外科医、麻酔科医、小児科医、産婦人科医など5人の専門医師に看護師、パラメディック、検査技師、薬剤師など総勢50人とのことです。肺炎などの呼吸器疾患、蜂窩織炎、鼠径ヘルニアの術後、分娩後などの患者が入院していました。自然分娩はもちろん緊急帝王切開にも対応しており、出産は週に10例くらいとのことでした。NGOではなく、政府(Governmental Organization=GO)として来ているのはマレーシアとトルコの2か国とのことで、バングラデシュと同じイスラム教の国であるから声がかかっていることが推測されました。とにかく立派な病院で、何かあればここに紹介しようという気にさせられました。

EWARSの研修後にWHOからインタビューを受け、主催者に質問するHuMA看護師
マレーシアのフィールドホスピタルで説明を受けるHuMA医師