仮診療所からちょうど100歩くらい離れた所に国境なき医師団(MSF)のPrimary Health Center(PHC)がありますが、それよりもさらに50mほど奥に行ってみると、バングラデシュ最大のNGOであるBLACが運営しているジフテリア隔離センターがあったので視察させていただきました。かなり広い敷地内にUNHCRのロゴが入ったテントが5つ建っており、そのうちの3つが患者用で現在13人の患者が隔離されていました。ここにはこれまでの2週間で40人弱を収容、ただし、診断は検査ではなく症状のみで行っているとのことです。敷地内には現在4床×5部屋の建物を建設中、完成は2週間後の予定です。
DCHTの調査としてHuMA看護師は男性調査員に同行し、妊婦や新生児のいる家庭20世帯を訪問しました。中には戸口を閉めてしまい、戸を隔てて質問をしたり両親のどちらかが回答したりすることもありました。9か月の妊婦3名がいずれもやや血圧が高く、うち1名は下肢浮腫がみられました。上記 Health Post の開設が間近なので受診を勧めました。新生児や子供へのワクチン接種やビタミンAの投与はまちまちで、情報やサービスがいきわたっていないようです。