活動日:2017年12月18日
活動場所:ハキンパラ難民キャンプ
【本日の活動概要】
本日も大勢の患者を診ました。救急搬送もありました。
本日はハキンパラ簡易診療所にて、いつものアシャ女医ではなく、ダッカコミュニティ・ホスピタルトラスト(DCHT)の男性医師と一緒に患者の診察をしました。こちらの医師はあまり患者の身体診察をすることはせず、問診だけで処方することがほとんどです。男性医師の代わりに、HuMA女医が女性患者や子供を診ましたが、本日は午前中だけで230名近くの患者の診察を行いました。
現場責任者のシャルマ先生から、“先生(HuMA)が来ると、患者も多いし、創傷処置の患者が多いねえ!”と笑顔で言われたほど、多くの患者が来ました。DCHTの診療助手の方と、頭の皮膚病から感染を起こした男の子の処置や、患者のドレナージなどを行いました。
午後2時過ぎて一旦診療を終わろうとした時、生後8日の新生児が、ミルクも飲まずあまり泣かなくなったといって連れられてきました。母親も具合が悪いため診療所にはこれず、家族が代わりに赤ちゃんを連れてきました。診察すると、赤ちゃんは顔色が悪く、重症の肺炎が疑われました。この診療所では治療困難であり、シャルマ先生に相談したところ、先程まで談笑していた先生が真剣な顔で急いでDCHTの救急車を呼び、すぐに赤ちゃんは国境なき医師団(MSF)の運営する病院に搬送されました。DCHTの救急搬送の対応の速さをありがたく思いました。簡易診療所でできることは限られています。軽症の患者が多い中で、重症の患者を適切な施設に早く搬送することが私たちにできる医療です。赤ちゃんのご無事をお祈りします。