お知らせ

2017ミャンマー避難民本隊人道医療支援 一次隊 2017年12月15日

活動日:2017年12月15日
活動場所:ハキンパラ難民キャンプ

【本日の活動概要】
本日は、日本の日曜日にあたる金曜日のため、比較的患者は少ない印象でしたが、それでも 午前中の簡易診療所患者数は120名で、そのうち70名を診察しました。

ハキンパラキャンプ内にある様々な国際機関、NPOの医療支援団体の施設は、休日のため休診でした。そんな中、今回一緒に働いているダッカコミュニティ・ホスピタルトラスト(DCHT)のスタッフは巡回診療チームと簡易診療所に分かれ、9時過ぎより診療を開始しました。DCHTは、バングラデシュ、ダッカにある大きな病院組織で、医科大学も持っており、バングラデシュ政府保健省からの信頼もある団体です。今までいろんな国内の災害支援を行ってきた実績もあり、今回は日本のNPOピースウィンズ・ジャパン(PWJ)と共にミャンマー難民の医療支援にあたっています。一方、HuMAは医療技術的な側面で、DCHTと協働という形で支援をしています。

DCHTは、難民が大量にバングラデシュに逃げてきた当初より、どの団体よりも早くこの地域で緊急医療支援を開始し、一日たりとも休まずに医療を提供しています。彼らの人道支援に対する姿勢には頭が下がる思いです。HuMAはその熱い思いを支えるべく日々共に活動をしています。アシャ医師の問診中に、次の患者(主に子供)の全身診察をしておくのがHuMA医師の役割として定着してきました。彼女の問診内容を聞き、HuMAが診察の所見を述べ、総合的に診断して処方を行っています。

本日も上気道感染が多い中、おたふくかぜの小児を認めました。家には彼女の他に子供が6人いるらしく、狭い住居環境の中、感染が広まるのではないかと危惧されます。難民の方は週に1度くらいしか体を洗うことができず、水いぼなどの患者や流行性結膜炎が疑われる患者も多くなっている印象を受けます。住居環境や水環境が解決しないと、医療だけでは解決しない難しい問題です。ただ、感染が広がらないように患者を見つけては次々と治療していくことが、今の自分たちができる支援だと思います。

女児の鼻水顔をきれいにふいてあげるHuMA看護師