お知らせ

未来を拓く小中学生との交流

救護所を展開している学校で、小中学生に救急医療と災害医療に関する講義を二日間にわたって行いました。せっかくの小中学校とHuMAが関わったご縁を大切に、学校が再開した折にと、小学1年生から中学生の生徒たちとHuMAの交流イベントを企画しました。お話を聞くだけでなく、骨折やケガをしたときの応急手当の実習や、医療コンテナの見学、更には救急車の中でお仕事体験もしてもらいました。

救急車の体験では、子どもたちには医師・看護師・ロジスティクスそれぞれのユニフォームを着用してもらいました。小学1-4年生は、救急車の赤色灯や電動昇降機に「すごーい!」と感動していました。また、先生と協働して、子どもたちに先生を助けてもらう小芝居を行いました。HuMA理事長や理事、看護師、ロジスティシャン、学校の先生方、そして児童たちと共につくり上げたワクワク・ドキドキ・ドタバタなシナリオでした。保健体育の先生とHuMAの医師が患者役で、子どもたちは皆で患者さんのお腹の音を聴診。不思議な音で驚きつつも、見事に二人を救助でき、笑顔あふれた授業となりました。

 

 

5・6年生は骨折の応急処置にも挑戦!三角巾がなくても大丈夫、身近なもので固定が出来ることに驚いていました。子どもたち同士でも処置をし合い、笑顔が溢れ、先生方からも大変喜ばれました。

 

 

中学生には、保健体育の課外授業として、救急・災害医療に関する体験型授業を行いました。1~6年生対象の授業に比べて座学の時間を長めにとり、HuMA理事長の人道支援に関する講義から始まりました。今回の災害対応がHuMAだけでなく、リハビリや精神など、様々な専門を持ったチームが活動していること、平等と公平の違い、レジリエンスやウェルビーイングの話など、上級生向けに、キャリア教育も意識した話をし、HuMAユニフォームを身にまとった中学生たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。また、救護室と救急車の見学もしてもらいました。この学校の中学生は集団避難しており、親元を離れている子もいます。本日参加したのは集団避難せず地元に残った生徒、または、集団避難から戻ってきた生徒であるとのことでした。

なお、今回、小学1年生から中学生まで質問を受け付けたところ、なんと111件もの質問が寄せられました。後ほど派遣メンバーでそれぞれに回答を提供する予定です。

 

 

保健師、市の職員、避難所や住民の方々も見学に来られ、最初は少々緊張しましたが、参加した子どもたちが楽しむ姿を見ると、それもほぐれました。HuMAスタッフ一同、子どもたちの元気パワーをいただきました。このような機会を提供してくださった関係者の皆さまに感謝しています。未来ある小中学生との心温まる交流でした。