お知らせ

産院支援の進捗報告です

恵寿総合病院からのレポートです。被災されているにも関わらず、経膣分娩、無痛分娩、帝王切開など、あらゆる分娩について病院スタッフの方々が通常どおりに対応しています。

先日、産道裂傷で緊急オペを受けた方は、翌日に無事に病棟に帰室しました。授乳やオムツ交換も早くから行い、母乳分泌も良好です。貧血が続いていますが、歩行も可能です。ただし、貧血の改善にはまだ少し時間がかかる見込みで、退院は延期となりました。退院の延期にややがっかりされていましたが、積極的にベビーのお世話を行っています。赤ちゃんは日中はぐっすり眠り、母乳中にも寝てしまうほどです。その可愛らしい寝顔や小さな手足に、私たちも癒されています。赤ちゃんの診察も問題なく終了しました。

羊水過小で入院中の方は、午後になり陣痛が始まりました。無痛分娩希望にて、病院スタッフはオペ室準備や診察者対応で忙しくなります。HuMA助産師はその間、コール対応や赤ちゃんの見守りに当たりました。予定通り、深夜3時を過ぎて無痛分娩で出産し、母子ともに経過は良好です。新しい命の誕生について、少なくとも一安心できた瞬間でした。

その他、入院中の妊婦さんたちの経過も順調です。

病院スタッフは、自宅が被災している中でも懸命に働き、連日の支援者や取材対応で忙しさを強いられています。私たちが疲労の原因とならないよう、支援者同士の申し送りを徹底しています。まだ夜間は不安が残り、着衣のまま眠っているスタッフもいます。地震直後の大変な状況や七尾市の復旧状況などお話してくれました。七尾市のインフラは回復傾向にありますが、地域や建物によってはまだ断水している箇所もあります。しかし、病院内では生活用水としての水道が本館・新館ともに復旧し、やっとトイレ・シャワーも利用可能となりました。

 

 

珠洲市で活動しているHuMAチームは、避難所の環境改善や巡回診療を今日も続けています。

布団のご寄付、誠にありがとうございます。発災時には怪我を抑えるものもなく、血がついていた布団を新しいものに交換できました 自宅避難者を訪問する。ご寄付のおしぼりを持って衛生指導も