お知らせ

他チームとの協力で支援を最大化する

珠洲市本部会議において、本部長がコロナワクチン接種の再開についてお話されました。「まだまだ課題は山積みだが、通常業務を再開しようというフェーズに変化してきたことを大変嬉しく思っている。だから、皆さんも最高の笑顔で今日も元気に活動してください」との言葉と笑顔は非常に印象的でした。避難所で生活している方々も、「こんな時だからこそ笑って楽しく過ごさないとって思ってる」とおっしゃっており、皆さんの思いに寄り添いながら、私たちも派遣期間中は常に最高の笑顔を心がけたいと感じました。

本日は、都道府県派遣の保健師、栄養士、ロジたちの巡回サポートと情報共有のため、一緒に避難者の方々とお話しました。高齢者の方の口腔ケアについて尋ねると、上下水道の問題から義歯の手入れが食後に拭き取るだけになっていることが分かりました。また、義歯の手入れに必要な物品もまだ揃っていないことが判明しました。この情報を元に、避難所運営スタッフの方にも協力をお願いし、中長期支援で私たちができることを保健師チームと検討しました。

さらに、口腔内に痛みのある高齢者宅にJDAT歯科チームと岩手県保健師チームと共に訪問しました。歯科医師が診察した結果、下の義歯を外すと褥瘡が見られました。口腔内の疼痛の原因はこの褥瘡であり、食事がしにくい状態であった可能性が高いとのことでした。下の義歯がすり減っていたため、応急処置として義歯にクッションとなるプラスチックの成型を行いました。

避難所で生活する方が突然倒れたと相談が入りました。HuMAメンバーがすぐに駆け付け、心電図や血液検査、エコー検査など緊急の検査を行いました。万一そこで大きな異常があった場合は、すぐに病院へ搬送する必要があるかもしれません。気軽に病院へ行けない状況でも、しっかり検査をする必要がある疾患もあります。HuMAではそういった判断を通常業務としておこなっている救急医や看護師など、経験豊富なメンバーを派遣しています。

それぞれの強みを持った他チームとの連携が支援の質を向上させます。自分たちにできることを最大限に発揮しながら、連携する方々と協力し、避難所や自宅避難者の皆さんの自立に向けた支援に繋げたいと考えています。

 

義歯の応急処置 老老介護の夫婦の自宅を訪問

 

診療所にて。失神した患者に約3時間にわたり心電図モニタリングを実施。意識は速やかに改善した。