活動報告

北陸の寒さと避難者との温かな交流

今日は昨日の穏やかな天気とは打って変わり、北陸の寒空に雨が降り始めました。この寒さが雪に変わる可能性も感じられ、寒冷地ならではの厳しさが身に染みました。

救護所では朝からノロウイルスの感染対策の講習会が行われ、その後はダンボールベットの設置、往診、体操、災害派遣精神医療チームDPATや日本災害歯科支援チームJDATとの協力作業、そして再びダンボールベットの設置など、忙しい一日でした。環境整備は、避難者様の笑顔をつくります。

震災後、恐怖感からか日中はほとんど布団から出ず、足の怪我もあり1か月以上もお風呂に入れなかった方が、本日入浴できました。温かくて気持ちよかったと、ツルツルになった肌を見せてくれました。足浴だけでもとずっと思っていましたが、一歩以上進んでくれたことに喜びを感じました。

自宅避難者の方々の中には、震災により病院受診が難しくなり、服薬が中断されてしまうケースも見受けられます。一例として、高血糖や高血圧の著しい症状を抱えながらも、病院への受診を拒否されていました。しかし、懐柔を重ね、息子様方の自家用車での受診で承諾いただけました。

他にもまだ多くの方が自宅で生活をされています。自宅避難のご夫婦宅には、何度も訪れ、たくさんのお話を聞く中で絆が深まりました。明日、離脱するHuMA看護師が患者に対して感謝の意を伝えた際、「こんな遠い珠洲まで来てくれてありがとう。さみしいね。足が悪いから、見送り行けなくてごめんね」と涙を流され、その言葉に私たちも心を打たれました。患者たちと共に過ごした日々に感謝の念を胸に抱きながら、継続的な支援を続けるために、明日はまたHuMAメンバーの入れ替わりが行われます。

 

DPATと共に気になる方に話しかける シルバー体操。被災者のみなさんとストレッチ