お知らせ

チューリップが咲く頃には

HuMAの派遣者の大半は、通常は病院やクリニックで働く医療従事者です。職場や家族のご理解のもと、災害支援活動に尽力していますが、支援派遣者が途切れないようにHuMAでは調整を行っています。本日は主に看護師複数メンバーの交代がありましたが、被災地を離れる看護師からのメッセージを紹介します。

しんしんと降っていた雪はどこへやら。本日の珠洲は太陽が眩しいくらいの晴天でした。

避難所では体操を行ったり、入浴介助を提供したりと、避難者の方々と共に過ごしました。この派遣期間中、すっかり避難所の皆さんと仲良くなり、避難所の廊下を歩けば声をかけられ、トイレ掃除をすれば立ち話に花が咲くなど、まるで私たちもここに長く居る気持ちになりました。皆様の温かさに感謝しています。そんな珠洲での活動も今日で終了です。

一抹の寂しさを感じていると、おばあちゃんが花壇の土をいじっているのを見かけました。「チューリップも頑張ってるから、人間も頑張らないと」と。恐らく地震の時に花壇の土に埋もれたであろうチューリップの芽を、一生懸命、掘り起こしていました。

このチューリップが咲く頃には珠洲の皆さんの笑顔がもっと咲くことを願いながら、本日この地を去ります。珠洲の皆さんには私たちが力をもらいました。本当にありがとうございました。新しい看護師メンバー達も精一杯務めさせていただきます!

 

雪に埋まっていたチューリップの球根から芽が。倒れてかわいそうと、土を柔らかくほぐしてお手入れしていましたいつも素敵な笑顔をありがとうございます!HuMA看護師と。

 

トイレ掃除をしていると声をかけてくれる一緒に体操もおこなっていました