避難所での生活や災害の状況では、人々は日常の生活において様々な課題やストレスに直面しています。例えば、指輪のきつさに気づく余裕がなかったりということがあります。地震発生から約1か月が経過する中、避難所でも指輪がきつくなってきたことに気づき、外そうと試みたものの外すことができない状況に直面している方が現れてきました。
気づいてしまうと、それが新たなストレス源となります。HuMA看護師が優しくオイルマッサージをしながら、ついに指輪を外すことができました。被災者の方は非常に感動し、「この指輪あげる!」と言ってくれました。指輪のきつさがどれほどのストレスとなっていたかが窺えます。
他にも以前から中々指輪を外せなく、HuMA看護師がマッサージをおこなっている方がいます。しかし先日、その方が手を打撲し、急激な腫脹が生じ、指輪が絞扼されてしまいました。通常の手段では指輪を除去することが難しいと判断し、リングカッターを病院から借りてきて、HuMA医師による切断でようやく指輪を外すことができました。被災者の方だけでなく、私たちも思わず嬉し涙を流してしまいました。
被災者の方の気持ちの負担を少しでも取り除けるよう、これからも寄り添っていきたいと思います。