お知らせ

元気な赤ちゃんの誕生!

HuMAは珠洲市の救護所、および七尾市の産院で支援活動を継続しています。産院からのレポートです。

先日、元気な赤ちゃんが無事産まれました。分娩中のご主人の声かけに感動させられました。

コロナ禍になって現在の病院では、退院までご家族が赤ちゃんに会えないとのことで、産婦さんは分娩中ずっとLINE電話を通じてご主人と繋がっていました。陣痛が始まり、産婦さんの声が聞こえるたびに、スピーカーの向こうからは「うんうん痛いなあ」「そうそう、上手やで」「赤ちゃんも頑張ってるよ、〇〇も頑張ってるよ」「その調子やで、あとちょっとやからな」「今は力抜いて深呼吸」「ありがとうなー」といった言葉が届いてきました。

赤ちゃんの心臓の音や妻の苦しそうな声を通じて、声だけで励まし続けたご主人の想像力と共感力は素晴らしく、感動的でした。ご主人もきっと不安だったでしょうが、元気な赤ちゃんの産声を聞いた瞬間、不安は一気に吹き飛んだことでしょう。

 

地震の影響で様々な制限がある中でも、母子の安全を最優先にし、大切なお産の経験ができるように心掛けたいと改めて思いました。

 

看護師長さんからは、「このご縁を本当に大事にしたいからずっと繋がっていてね。この状況から復活したら、絶対観光に来てほしい。必ずみんなで温泉に行きましょう」「国試を受ける学生さんには、私達も頑張ってるからみんなも国試頑張って!と伝えてね」のように、逆に温かい言葉をかけていただいています。被災地に出向くといつも、自分の出来たほんの僅かなこと以上に、受け取るものの方が大きいと感じます。

 

レスキューママ。赤ちゃんを抱っこして避難するためのもの いざという時の為に、ベビーコット毎に必ず乗せている。日頃の備えがやはり大事。地震発生時に、ママやスタッフが実際に使用した。当時、双生児がおり、1人はママ、1人は助産師がレスキューママでベビーを抱っこして走った。産科病棟があった2階から6階まで津波を避けるために必死で上へと避難したとのこと。