~日常からトリアージを考える
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~3.11東日本大震災 看護師3770人を被災地へ
日本中が衝撃を受けた、2011年3月11日の東日本大震災。寒さの厳しい東北の避難所で暮らす被災者たちの生活と健康を支えたのは、全国から集まった3770人のナースたちでした。その活動の陣頭指揮に当たったのが、災害看護のスペシャリスト・石井美恵子。 限られた資源、危機迫る状況の中で最高の結果を出す、災害現場のプロの仕事とは? 災害看護のプロだからこそ見えてくる大震災の現実、そしてそこで奮闘したプロフェッショナルの姿。スーパー看護師の被災地奮闘ストーリー!
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前佐世保中央病院の菅村洋治先生が執筆。 先生は2010年のパキスタン洪水や、2011年の東日本大震災でHuMAから被災地へ派遣された。
本書では、パキスタン、エチオピア、ケニアなど紛争地域への医療支援活動の経験や、ナイジェリア、コンゴ、イラクなど「国境なき医師団」の参加体験記など、定年後に外科医として行った医療ボランティアを飄々とつづられており、愉快で痛快、そして、現実の壮絶さに悲しくもなる、とっておきの1冊である。
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日本を文字通り震撼させた未曽有の大災害「東日本大震災」
千年に一度といわれるこの大災害の超急性期から、被災地には各地域から訪れた医療者が救助・治療にあたり、自らも被災者である現地医療者は、被災した人たちへのケアに走り回る姿が各所で見られた。
本書は、被災地のひとつである南三陸町での地元医療関係者ならび国内外からの支援チームの医療活動の記録から、それぞれのチームが直面した問題やそれをどう克服していったのかを様々な立ち位置から詳述している。読み解くことで将来の災害対応を見据えることができる好著である。
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戦場を駆け巡ってきた救命救急医と、みずからを調査屋と名乗る当代髄一の社会科学者による出会いと対話が生んだ奇跡。希望学のエッセンスが見事にちりばめられているにちりばめられているこの一冊には、日本の、いや世界の希望が宿っている。
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国内外を問わず津波、地震、列車事故、戦争等、大きな災害を経験し、災害に対する危機管理が行政、医療現場、関係職種の人々に浸透してきている。本書は前版の啓蒙的なニュアンスから脱却し、更に1歩前進させた内容となっている。災害現場の特殊性、教育、病院における備え、対処法などはもちろん、心得ておかなければならない知識やテクニックが具体的に網羅されている。
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災害人道医療支援会(HuMA)では、被災地で、より質の高い支援活動が実践できるよう、「国際災害看護研修I・II」として、毎回各年1回の研修を開催している。この研修の内容を基にし、国内で発生した災害時のみならず、海外で発生した災害の急性期・中・長期にどう向き合いどのように看護すればよいのか書かれたマニュアル。
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災害疫学、各種災害、災害準備、瓦礫の下の医療、国際社会と災害、crisis management、災害と法、米国の災害への取り組みなどを開設した最新の災害医学テキストブック。
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山男整形外科医である著者のペシャワールICRC病院での奮闘、湾岸戦争後のクルド難民救援医療、バングラデシュ竜巻災害、インド西部地震などに対する国際災害救援医療の現場報告。
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JMTでのカンボジア難民救援医療からJMTDRの設立、運営に関わってきた著者がエチオピア(干ばつ)、メキシコ(地震)、カメルーン(有毒ガス)、サンフランシスコ(地震)、イラン(地震)、クルド難民など数多くの災害現場でみてきたもの、感じたことの貴重な記録。阪神・淡路大震災での体験も述べている。高等学校生徒推薦図書。
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トリアージの意味、タッグの記載、災害現場・搬送途中・病院でのトリアージ、教育法、トリアージの法的問題などを開設したHuMA理事の分担執筆によるトリアージの本格的解説書。
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カンボジア難民救援医療の教訓から得た日本国際救急医療チーム(JMTDR)の組織作り、メンバー登録、研修会、直前にキャンセルされたチーム派遣、エチオピアの干ばつ被災民救援、メキシコ地震、コロンビア泥流災害、クルド難民救援など、JMTDR発足の経緯から初期の活動をエピソードをふんだんに盛り込んだ記録書。
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外務省経済協力局国際緊急援助室長であった著者が、4年間日夜分かたず国際緊急援助隊の派遣や救援物資供与の実務を担当してきた記録。国際緊急援助隊法制定の裏話など。
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地震、火山噴火、風水害などの自然災害から化学災害、大火災、列車事故、航空機事故、テロリズムなどの人為災害、災害時の医療活動など、国際救援活動も含めた災害医療のテキストブック。
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文字通り模索と行動の連続であったわが国初の国際救援医療チーム(JMT)の詳細な活動記録。活動メンバーの印象記や対談も掲載。
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