2014年5月21日・フィリピンレイテ島Merida町と各村
【本日の活動概要】
午前中はMerida町のRural Health Unit(RHU)にてMunicipal Health Officer Solana医師からヒアリングし、午後はMeridaの4村を訪問しました。
Merida RHUは朝8時半の時点で、この日は週一回のワクチンの日でもあったためか受付スペースは赤ちゃんを抱いた 母親であふれかえっており、Solana医師は午後から研修のためにセブに行かなければならないという忙しい中、3時間ほど台風ハイエンの教訓など大変貴重な話を 聞かせていただきました。
・HuMAの前にMeridaで活動していたダバオ医療チームの活動に関して
・他のNGO等の活動、報告の有無、方法について
・Merida町とその周辺のMunicipalityとの情報共有について
・台風ハイエンの経験から学んだこと、予想外だったこと
・外部からの支援に期待すること
・Merida町の防災計画について
・被災後の医薬品の流通について
・現在のニーズ
・HuMAの活動に対する評価(内容、タイミング、ロジ/アドミ)
午後はSolana医師が手配してくれた助産婦と共に村を訪問しました。
Merida町には22の村がありHuMAはそのうちの21村にて2013年に診療活動を行いましたが、今回全ての村を訪問する時間がないため5つのエリア(沿岸部南、沿岸部中央(MeridaRHU 所在地)、沿岸部北、山間部南、山間部北)それぞれから、 Barangay Health Station(barangayとは村の意)のある村を含む1-2か所を訪問しました。
①沿岸部南エリア:Libjo村(BHS所在地)
MeridaRHUから車で20分のところにある沿岸部の町。2013年12月6日にHuMAが診察を行った。Solana医師からBHSの状況を確認した方がよいと提案された村の1つで、BHSは2012年5月に完成。水栓はあるが竣工当初から水道は使えないため、わき水にアクアタブ(塩素)を入れて使っている。助産婦は結婚記念日で不在だったため診療日誌を写真に撮らせてもらった。
②沿岸部南エリア:Calunangan村
Libjoの隣町。2013年12月2日にHuMAが活動した。村長は不在だったが息子と話をし、HuMAが他病院に紹介した患者についての話などを聞くことができた。
③山間部南エリア:Lundag村(BHS所在地)
Libjo村と同じく2012 年に完成したが最初から水道は使えない状態で、 台風ハイエンでは大きな被害はなし。2013年の支援でHuMAが唯一診療活動を行わなか った村。このBHSでは6つの村(人口3405人)をカバーしており、授産設備はあるがお産はメリダのBHSで行っているため現在は診療のみ行っている。
④山間部南エリア:San Jose村
Lundagからさらに山奥へ入ったところにある村で、 2013年12月10日にHuMA医師らが薬をかついで2時間歩いて診療活動を 行った場所。 この村にはFIWC(Friends International Work Camp)という学生ボランティア団体がCash for workの活動で関わっており、 つい最近も学生10数名がバランガイに1週間ホームステイしながら住民30人を動員して村までの道の一部を舗装した。 少し歩いたところに小さな滝のように流れる水源があった。
17時にはMerida町に戻り、Eastern Visayas Regional Medical Center (EVRMC)のLory医師の姉のLida氏に面会。Lida氏はMerida町の村々をとりまとめるLocal Government(LG)のスタッフで、Lory医師が話をしてくれたおかげで今後もしHuMAがスタディツアー等で来るときには彼女の家をMeridaでの滞在先として使ってもよいという大変ありがたいオファーをいただきました。昨年の活動から友好な関係を築き続けられていることを大変嬉しく思います。
明日面会予定のLucy氏はLory医師とLida氏の姉で、メリダのLGを監督する国家公務員で、他二人の姉妹も含め5人姉妹全員がMerida町やOrmoc、Tacloban各市そして南レイテの政府の重要な役職についています。
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HuMAがMerida RHUに寄付した医療機器。毎日使われているのを確認しました。 皆様のご支援・御寄付ありがとうございました! |