2014年5月18日・フィリピンレイテ島北東部の海岸にあるTacloban市
【本日の活動概要】
早朝にHuMA医師1名とロジ2名がTacloban入りをしました。終日、Eastern Visayas Regional Medical Center (EVRMC)のLory医師より、Tacloban市にてEVRMC、被災エリアの案内をしていただきました。
EVRMCは海岸沿いに建っており強風と高潮の被害を受けましたが現在は運営再開しており、日本の支援により別の土地に再建が決まっていますが数年先になるようです。
沿岸の被災した居住エリアでは東日本大震災の気仙沼のように大型の船舶が乗り上げており、その周りの居住禁止エリアにはもともと住んでいた人々が 自力で小屋を建てていました。そこで日用品店を開いたり水道水を売る居住者もおり、足下はがれきの残骸やゴミであふれ、水路の水は真っ黒で、40Mサイン (海岸線から40M以内は建築禁止というサイン)に全く関係なく海の上にせりだしたところまで小屋が建てられていました。その中を裸足で1歳位の子供ががれきをくわえてよちよち歩きをしていました。角材を寄せ集めてバスケットのゴールまで作られており、通路のような空間では必ず子供たちが走り回っていました。
小屋の大きさは小さいもので畳2帖分程度、8帖くらいあったら立派な方で素材も新しい建材を使っているものはほとんどなく、落ちていた木やさびついたトタンのはぎ合わせばかりでした。
その後、レイテ島とその西にあるサマール島を結ぶ全長2600mもあるS字型のサン・ファニーコ橋(1973年に日本の支援で完成)を渡り、サマール島の方も 少しドライブしましたが、海峡沿いには立派なマングローブが生息しのどかな田園風景が広がっていました。この橋は台風の直後も開通したそうです。
夜は難民を助ける会(AAR)の駐在員の方々と夕食をとり、 それぞれ障がい者支援、復興支援、シェルター支援を担当されている方々からお話を聞くことができました。
今回の訪問のキーパーソンであり、HuMAの2013年フィリピン台風ハイエン医療支援でも大変お世話になったメリダRural Health Unit(RHU)のSolana医師と連絡を取り合っておりましたが、明日月曜からTaclobanでの研修に来られるということで早速会えることになりました。
気温は30度を超えていますが、思ったより暑くない、過ごしやすいという印象です。
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期限切れで廃棄された医薬品を確認するHuMA医師 | 沿岸の被災した居住エリア |