お知らせ

2015ネパール中部地震被災者医療支援 2015年6月3日

2015年6月3日・ネパール連邦民主共和国 Sindhupalchok郡のRamche

【本日の活動概要】
RamcheのPHCでの診療は本日で最後。現地の病院見学も行った。

本日はサイトへ向かう前に、昨日親睦を深めたDhulikhel病院の医師を介して病院見学をさせてもらった。ホテルからは5分程度の場所にあった。あまり詳しく見学する時間はとれなかったが、Kathmandu大学の付属病院であり、300症の規模の病院であった。ERにはそこそこの患者さんが訪れていた。1日100名程度がERに来て重症と判断されるのは4-5名。脳外科がなく必要であればKathmanduまで搬送するとのことであった。放射線部門などは違う建物にあり、天気が悪かったり重症者だと不具合が多そうである。ICUも覗かせてもらったが一通りの設備が揃っていた。

10時過ぎにRamcheに到着、すでに何名かが待っていた。本日でいよいよ診療は終了である。創傷関連はフォローアップのケースが増えてきた。2週間前に足や背の皮膚が断裂し傷口が開いた患者を処置したが、それ以来来院出来なかったということで残念ながら離開と感染が生じていた。ご主人が背負って帰っていく姿にいろいろな問題が含まれていることを感じた。その他、尿管結石があるのではと周囲に言われたという方にはV-SCAN(小型の超音波診断装置)を使用した。最終的に計82名の診療を行った。

なお診療の途中で地震があった。揺れは小さかったもののかなり大きな音が響いた。地震に対してはみな非常に敏感に反応をしていた。それ以外は大きな出来事もなく14時には診療は終了し、ドネーションに向けて医薬品の最終チェックを行った。この間にUNが視察に訪れたが、主に建物の状態を確認するためのようであった。

ホテルに戻り、夕食後は現地機関に提出する最終報告書作成と撤収に向けての資機材の確認作業を行った。

Dhulikhel病院病院医師を介して見学をした
本日も多くの患者が訪れた尿管結石疑いの患者にV-SCANを使用