お知らせ

2015ネパール中部地震被災者医療支援 2015年5月20日

2015年5月20日・ネパール連邦民主共和国カトマンズ市街

【本日の活動概要】
RamcheのBarhabise Primary Health Centerにて活動した。

本日は朝よりPrimary Health Center(PHC)に到着し診療開始することができた。合計で約90名の患者の訪問があったが、我々で70名ほどの患者を診察した。これらの中で明確に震災関連と思われる外傷は数名で、その他の多くは不定愁訴であった。現段階では、明らかに何かの感染症が増えている印象はなかった。

3週間前に他外国医療チームによって手関節部にギプスを巻かれた手が、まだ腫れて痛くて動かないという患者の訪問があったが、全体に整形関連の外傷はもう少ない印象である。合併症をもつ妊婦に対しエコーでの診察依頼があり、診察の結果転送を提案した。

診療も後半にさしかかり撤収を始めようかというタイミングで、この地区のhealth関係のトップであるDr. Sagarが国連スタッフと共にサイトを訪れ、我々の活動に感謝の意を示してくれた。またPHCに関して具体的な話をしてくれたが、
1.先ず、現在最も損傷の激しいPHCの一棟を早急に倒し、そこに大きなテントを建てて仮の病院を作る。
2.その後、この場所で建物を再建するかは、地盤が傾いているのでまだ決定ではない。
ということであった。

初動調査隊から申し出た我々の医療支援の意図がきちんと伝わり、また一次隊が実際に効果的な診療活動を行っていることにより、PHCの大半の医師が再建にむけて動き出したが、とうとう公式的に始まった印象である。

昨日は体感できる余震は一回、本日は余震はなかった。しかし行きの道中に壊れていなかった建物が帰りには倒れて道を塞いでおり、ギリギリ倒壊せずに建っている建物がいつ倒壊するかわからないことを実感させられた。

明日はサイトでの活動を続ける一方、カトマンズを訪れ外国医療チーム(FMT)などの各種会議に参加すると共にネパール大使館を訪れる予定。

Dr. Sagarと