2016年9月5日
活動地:Efate島Port VilaおよびTanna島
【本日の活動概要】
保健省の公衆衛生局長、Tanna島Lenakel病院の医師、Tafea州保健事務所長と面談をした。
首都ポートビラは本日も快晴。朝晩は少し冷えるものの穏やかな日が続いている。本日は朝一番でMinistry of Health(MoH 保健省)を訪れ、公衆衛生局長とドナー調整担当者に面談した。公衆衛生局長は昨年のサイクロンパム医療支援の際もHuMAに対応してくれた方で、我々のことをよく覚えていてくれた。看護師等の医療スタッフへの教育・研修体制について聞き取りを行うとともに、海外からの支援の状況についての資料の提供を依頼した。
その後Tanna島へと向かった。昨年はフライトが急遽キャンセルされるというトラブルに見舞われたが、今回は予定通り無事に到着することが出来た。 Tanna島は最近は中国の支援で道路が整備されつつあるものの未だ荒れた道が多く、またヤスール山という有名な火山で砂交じりの風が吹いており、車に乗っていても砂まみれになるほどであった。
ここではTafea州保健事務所長と落ち合い、まず中核病院であるLenakel hospitalに向かった。この病院も、昨年のパム医療支援でHuMAが救急診療支援を行ったところである。 病院で唯一の医師と面談し、施設概要やスタッフの体制、そして看護師の研修・教育体制について詳しく話を聞いた。彼によると、人手が不足していること、また海外からの教育支援もニューカレドニアからの周産期医療に関わるものが1件あるだけとのことだった。Tanna島の医療を担う医師の熱い気持ちとHuMAへの期待の高さを感じた。
Tafea州保健事務所長もTanna島における医療施設の分布などの情報を供給してくれたり大変協力的であった。明日も彼と共に、周辺のHealth CenterやDispensary(診療所)、Aidpost(応急処置所)を訪問する予定。実際にJICA草の根技術協力事業として研修活動を行うには、その内容や裨益者数についてよく吟味する必要があるが、出来るだけ現地の声に応えられるような形で案件を実現させられたらと考えながら、夜はデータ整理にあたった。
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保健省での打ち合わせ | ラナケル病院 |
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唯一のバヌアツ人医師とラナケル病院にて | 州保健事務所と事務所長の家族。事務所長とは明日も一緒に色々なところをまわる |