お知らせ

JICA2016年度市民参加協力事業「ホップ!ステップ!!国際協力」 バヌアツ国エフアテ島医療能力向上プロジェクト事前準備調査 2016年9月3日

2016年9月3日
活動地:Efate島Paunangisu health center, Siviri村、Saama村

【本日の活動概要】
現地ヘルスセンターの現状や看護師の業務内容、研修の状況などの聞き取り調査を行った

バヌアツの首都ポートビラが所在するEfate島の地方部に調査に行った。HuMAが昨年のサイクロン・パム被災時に支援したPaunangisu村のヘルスセンターを訪問。この施設は、昨年のHuMAの緊急医療支援にも協力をしてくれたJICA青年海外協力隊員の任地でもある。バヌアツでは全国に病院が6つしかないため、地方の医療の中核はヘルスセンターが担っている。 昨年一緒に活動したJICA青年海外協力隊員と当ヘルスセンターの看護師との再会を喜びつつ、現在のヘルスセンターの現況、看護師の業務内容、研修や外部支援状況等について話をじっくり伺った。彼らは生活習慣病や救急患者対応にトレーニングの必要性を感じており、首都で度々開催される研修の状況や地方におけるその成果について様々な貴重な意見を出してくれた。看護師向けの診療マニュアルは作成されており、3-4年ごとに改訂されているとのこと。

午後は昨年巡回診療で訪れたSiviri村とSaama村のAidpostを訪問し、Village Health Workerから話を伺った。HuMAのことを覚えてくれており、再訪を喜んでくれた。 彼らは主に国際NGOであるSave The Childrenが作成したテキスト等により教育を受けており、当面の診療に特に問題は感じていないとのことであった。

昨年のサイクロン・パムの被災以降、バヌアツの首都を有するEfate島には多くの支援が入っている。JICAも医療分野で支援をしており、昨年HuMAが支援したビラ中央病院(バヌアツで最も大きい病院)では手術室に看護師が一名、医療機器管理のために臨床工学技士が一名、青年海外協力隊が派遣されている。夜はお二人にお会いして、バヌアツの病院が抱える課題等について話を聞いた。彼らの目からは、手術部門や救急部門において看護師のスキルアップの必要性を強く感じるようであった。

この2日間で多くの関係者から情報収集を行ったが、この後も保健省やタンナ島の医療スタッフなどに順次面会する予定。多くの情報を聞き取る中でそれらを客観的に整理しなおし、HuMAとJICAの事業としてどのような活動が本当の意味でバヌアツに裨益するものになるのか、よく吟味したいと思う。

パンナギスのヘルスセンター昨年一緒に活動した当HCの看護師から聞き取りを行う
Siviri村のAidpostにてSaama村のAidpostにて。皆さん再訪を喜んでくれました