お知らせ

2017ミャンマー避難民本隊人道医療支援 四次隊 2018年1月10日

活動日:2018年1月10日
活動場所:DCHTヘルスポスト(Hakimpara) Hakimpara難民キャンプ ブロック

【本日の活動概要】
完成したヘルスポストのオープンセレモニー、難民キャンプの視察、5次隊以降の宿泊先調査

今日はDCHT (Dhaka Community Hospital Trust)ヘルスポストのオープンセレモニー が行われる日です。DCHTのほぼ全てのスタッフがセレモニーの準備のため、忙しそうに働いていました。床は全て大理石調のシートで覆われ、受付・診察室・分娩室などの表示がされており、ベッド・机・医療機器が納入されていました。配管が途中であった給水ポンプも繋がり、タンクまで水が供給できる状況となっていました。医療機器類は検査室に設置され、今後、さらに様々な検査キットを納入する予定とのことです。また、分娩室には保育器、新生児用体重測定器、酸素などが納入されており、分娩用のベッドも用意されていました。診察室は2診あり、医師2人で対応。患者さんは入り口から入ったのち、受付で登録を済ませ、身長・体重を測り、診察。本日はセレモニーのため診察時間が短く、どのような流れになるのか今後確認が必要です。その後、Ukhiya upazila health complexのDr.Ahmedが来院し、セレモニーが開始されました。同氏の意向により、今はemergency situationであるため、大掛かりなセレモニーは行わず、ヘルスポスト内の案内のみで終了しました。  

その後再度、Hakimpara難民キャンプ内で、昨日よりも広範囲にブロックを視察しました。急峻な丘に隙間なく住居がひしめき合い、その間を縫うように急な階段が建設されていました。その階段を自分の体と同じぐらいの大きさの物資を担ぎ、懸命に登る子どもたちを見ると、嫌が応にも心が動かされました。至る所にトイレが建設されていましたが、雨季になるとトイレから汚水が溢れ、周囲の住居に影響が出ることは簡単に想像できます。住居の中に入る機会がありましたが、環境の壮絶さに言葉を失いました。丘の上に登ると、見渡す限りの広い範囲に難民キャンプが広がっており、さらに新しいキャンプを作成していました。終わりのない状況にどう対応するべきなのか、答えを見つけることはできませんでした。  

診療所に戻り、PWJスタッフと合流。低栄養者への配布のための全戸調査について、ドクターやスタッフと相談をしているところでした。夜はHuMA、PWJの3名で集まりました。今後HuMAは派遣チームが途切れるため、引き継ぎの重要性を再確認し、その方法について相談しました。  

明日は新しい診療所の運営状況の確認と、5次隊への引き継ぎのための地図情報・コンタクトリスト・活動状況の整理を行います。

ヘルスポストへの階段記念撮影