活動日:2018年1月8日
活動場所:マレーシア・フィールド・ホスピタル、DCHT仮診療所 (Hakimpara) 建設中のDCHTヘルスポスト、DCHTモバイルクリニック( (Barukhali)
【本日の活動概要】
他院視察、建築状況視察、診療補助
本日はPWJ(ピースウィンズ・ジャパン)スタッフはデスクワークに専念されるため、HuMA4次隊の2人で難民キャンプへ向かいました。Hakimparaに向かう途中、マレーシア・フィールド・ホスピタルに立ち寄りました。ここは2次隊が12月30日に既に訪問しています。先日のヘルスセクター会議で会ったMr. Ahraff Rahman氏が案内してくれました。病院設備は2次隊の報告どおりで、国連キャンプも顔負けの考え抜かれた設備でした。先日、HuMA理事長より本院に行く機会があれば、旧友Dr. Abdullahがお元気か尋ねてください、との連絡があったので、フィールド・ホスピタルのトップ2名の医師に伺ってみると、Dr. Abdullahは自分の恩師であるとにこやかに話してくれました。Abdullahはマレーシアの災害医療界を率いてきたトップリーダーであり、大変有名な方で、既にリタイアされたがお元気とのことです。
DCHT (Dhaka Community Hospital Trust)の仮診療所に到着し、HuMA医師はベテランのシャルマ先生の横でしばらく補助をさせて頂きました。その後モバイルクリニックに合流し、ダッカから戻ってきたアシャ先生の補助をしました。
夕刻にはDCHTのロンジットとハシ氏がホテルに来てPWJスタッフと5人でミーティングを行いました。我々からの質問は、12月の戸別訪問の結果から判断してdistributionをするとサンプル抽出の方法から不公平を生まないか、全戸調査をすべきか、栄養失調を判断する客観的指標は小児、妊婦、それぞれ何か、といったところです。ロンジット氏によると子供の栄養失調の見分け方はBMIで、妊婦の場合には体重増加率で判断するとのことでした。シャルマ医師にも電話で確認しましたが、妊娠40週の時点で13~15kg増えることを目標にするそうです。日本とはずいぶん目標値が異なるものです。PWJのミッション中に訪問できる戸数を計算し、まずは2ブロックをヘルスワーカーに全戸訪問してもらうことになりました。新ヘルスポストに身長計・体重計・上腕周囲計などが揃えられることだけは分かりました。distributionは1月20日から1日30個ほど配ることを予定しているらしいですが、HuMA5次隊にはこのdistributionの判断基準や手法について、医学的見地からobserveして頂くことになるでしょう。
夜、ロンジット氏の電話に「井戸の水がポンプで上の建物まで上がった」との知らせが入りました。着々とオープンに向けて進んでいます。
HuMA医師、DCHT仮診療所にて | 新ヘルスポストの調剤室でHuMA医師、患者役 |
シャルマ医師から処方箋の内容を 教わるHuMA医師 | モバイルクリニックBarukhaliにて合流 |