お知らせ

2017ミャンマー避難民本隊人道医療支援 二次隊 2017年12月29日

活動日:2017年12月29日
活動場所:ハキンパラ難民キャンプ

【本日の活動概要】
診療活動、Health Postの視察や、DCHTの戸別訪問調査に同行をしました

ハキンパラ難民キャンプに到着後、いつものように仮診療所の裏手の小高い丘の上に建設中のHealth Postを見に行きました。1月5日の開設に向けて、毎日着実に進捗している様子がよく分かります。9:50ごろから診療開始。今日はダッカコミュニティ・ホスピタルトラスト(DCHT)の医師は不在で、Medical Assistantが診察を担当していました。問診で診断し薬を処方するというパターンで、これくらいであれば医師でなくても問題ないという感じかもしれません。今日は金曜日で休日なので村の雰囲気もなんとなくのんびりしており、患者の数も午前中で30人ほどとそれほど多くはありませんでした。

仮診療所からちょうど100歩くらい離れた所に国境なき医師団(MSF)のPrimary Health Center(PHC)がありますが、それよりもさらに50mほど奥に行ってみると、バングラデシュ最大のNGOであるBLACが運営しているジフテリア隔離センターがあったので視察させていただきました。かなり広い敷地内にUNHCRのロゴが入ったテントが5つ建っており、そのうちの3つが患者用で現在13人の患者が隔離されていました。ここにはこれまでの2週間で40人弱を収容、ただし、診断は検査ではなく症状のみで行っているとのことです。敷地内には現在4床×5部屋の建物を建設中、完成は2週間後の予定です。

DCHTの調査としてHuMA看護師は男性調査員に同行し、妊婦や新生児のいる家庭20世帯を訪問しました。中には戸口を閉めてしまい、戸を隔てて質問をしたり両親のどちらかが回答したりすることもありました。9か月の妊婦3名がいずれもやや血圧が高く、うち1名は下肢浮腫がみられました。上記 Health Post の開設が間近なので受診を勧めました。新生児や子供へのワクチン接種やビタミンAの投与はまちまちで、情報やサービスがいきわたっていないようです。

DCHTのHealth Post建設の様子
DCHTの世帯調査に同行するHuMA看護師世帯調査中、妊婦の健康状態を確認する
HuMA看護師