お知らせ

2017ミャンマー避難民本隊人道医療支援 一次隊 2017年12月21日

活動日:2017年12月21日
活動場所:ハキンパラ難民キャンプ、ジャムトリー巡回診療

【本日の活動概要】
可能な限りのジフテリア対策・患者トリアージを開始しました。

ダッカコミュニティ・ホスピタルトラスト(DCHT)スタッフは、キャンプ内の簡易診療所の近くの建物を借り、そこを事務所にして通勤しています。事務所といっても、男性6-7名が雑魚寝をしている部屋が一室あるだけで、その中で毎日、DCHTスタッフは診療が終わってから患者統計を行っているとのことでした。

その事務所での朝のミーティングに参加しました。昨日のヘルスクラスターミーティングで出たジフテリア対策の患者トリアージについて説明、話し合いをしました。

狭い敷地で多くの患者が並ぶ中、隔離するスペースを確保するのは困難です。 話し合いの結果、看護助手が喉の痛みのある患者を見つけ、患者の列に並ばせず、竹の仕切りの外側に連れていき、即座にHuMA医師が診察することにしました。これが今の診療所で出来るトリアージです。隔離は出来ませんが、診察待ちの列に並ばれて赤ちゃんに接触するリスクがまだ減ります。

簡易診療所の隣はバングラデシュ保健省の診療所があり、そこでジフテリアのワクチン接種が行われるようになりました。診療所で待っている母親たちにジフテリアのワクチン接種のお知らせをし、まだ未接種の子供はワクチンを接種してもらっていました。本日は幸い疑い患者は診療所には来ませんでしたが、ジャムトリー巡回診療所では、7歳の女の子がジフテリア疑いで近くの国境なき医師団(MSF)の病院に紹介されました。

国際機関、バングラデシュの医療機関、様々な医療支援団体が一体となって、ジフテリア感染コントロールを行っています。 ふと診療所から外を見ると、青空の下、畑で難民の少年たちがサッカーをしており、何かしらほっとする風景でした。

DCHTの朝のミーティング診察に並ぶ女性たち。ジフテリア疑いの患者は、
竹で作った仕切りの外に並んでもらい、
マスク、手袋をつけてHuMA医師が診察。