主催:NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)/HuMA
協力:日本体育大学保健医療学部救急医療学科
2020年2月16日
日本体育大学横浜健志台キャンパスにて
【内容】
「途上国におけるファーストエイド: 心肺蘇生法及び外傷対応・止血を中心に 」
テロ攻撃におけるファーストエイド特別講義
スキル・レビュー、シナリオに基づいた実技研修、質疑応答
JaNISS(NGO安全管理イニシアティブ)とHuMA(災害人道医療支援会)は、2018年より途上国で活動するNGO向けのファーストエイド研修を開催しており、2019年8月3日に初級編、今回は中級編を開催しました。
本研修は、途上国での外傷、傷病対応を想定したシミュレーショントレーニングを中心に進められました。交通事故での多数傷病者対応や爆発現場、心肺蘇生法などといった実際に起こりうる状況を想定したトレーニング等では、傷病者役がムラージュといった怪我の特殊メイクをすることで、より現場に近いリアルな状況を再現しました。
また特別講師のジョン・キャンベル氏には、途上国でのファーストエイドの実際と技術について講義していただきました。キャンベル氏は、イギリス陸軍退役後、UNHCRセキュリティオフィサーとして旧ユーゴ紛争等に従事。その後はUNHCRセキュリティ・トレーナー、eCentreコーディネーターとして、また現在はセキュリティ及びファーストエイドのトレーナーとして活躍されています。
受講生からは上級編開催を望む声があがり、NGO職員による途上国でのファーストエイドの需要は非常に高いことが考えられます。今後もNGO職員が緊急時に外傷、傷病対応ができるように研修を引き続き開催していけたらと思います。
本研修は、日本体育大学保健医療学部救急医療学科の協力のもと、最新の設備と訓練された学生達の全面的な協力を得て徹底的な反復演習を行えることから、他の研修で理論や簡単な実技を行ったのみの参加者にも好評を頂いています。 今回この研修を開催するにあたり、協力していただいたJaNISS様、日本体育大学保健医療学部救急医療学科の方々に心より感謝致します。