集中除雪作業のため夜間から本日にかけて能登半島先端部の主要道路等が通行止めとの情報があり、HuMAメンバーの入れ替わりに支障をきたすのではと心配でしたが、朝8時に通行止めは解除となりました。
本日よりメンバーは医師1名、看護師2名、ロジ1名の4人体制のため、午前中は診療所、午後は避難所の往診としました。昨日到達できなかった善野集落へは山登りする人にとっても到達困難な場所とのことで、まずは自衛隊等での状況確認を依頼することとなります。孤立集落の方々に一刻も早い支援が出来るようにと思っています。
慢性疾患の薬剤処方に関しては、珠洲総合病院に通院中及び内服内容がわかる場合は処方してもらえる手立てがありますが、内服内容等詳細不明の方に関してはデータを収集していったん本部に吸い上げてからという形になります。こちらも情報収集を急いでいます。
午前中診察では、軽傷外傷の処置や上気道症状、便秘などの訴えが多くありました。現時点で明らかな感染性疾患を疑う方はおらず安心しました。内容不明の処方希望者が来られ、情報聴取を行いました。DPATが前日の情報に基づいて訪問してくれました、結果的には現時点では介入の必要性はないとの判断でした。団体同士での連携が機能しています。
午後は訪問診療を行いました。便秘を中心として消化器系訴えが多くありました。灯油は残り3日分のみであり、追加の灯油や下着、靴下の要望あり。また、高齢入居者が多く、動きが少ないためリハビリ等の介入希望あり。泊まりがけの職員は疲労が伺えました。他の施設でも、午前午後1名ずつ肺炎などで搬送があり、看護師で対応されていました。
夕方のサポート部会会議中に避難所で発熱患者が発生し、HuMA看護師が対応しました。高齢男性で発熱あり、COVID-19検査にて陽性が判明。入院対応が妥当と判断したため、地元救急車を要請し搬送しました。クラスター発生に注意が必要です。診療所内の物品、薬剤、備蓄を整理し、生活上のルールの確認、掲示をしました。
本日は深々と雪の降る寒い1日でした。
診療所での活動の様子 | 感染症対策をチームで検討 |