お知らせ

1-2月の活動地 (避難所)を訪問

現在七尾市で派遣活動中のHuMA看護師は、1-2月は珠洲市に派遣されていました。本日は休みなので、2か月ぶりに珠洲市を訪れました。

当時のHuMAの活動地であった宝立小中学校避難所に行くと、顔見知りの避難者の方がおしるこの配布をしていたので声をかけました。今はもう炊き出しは行っておらず、お弁当の配布のみとのことです。明日から仮設に入居が始まるので、今回おしるこを作ってみんなと最後に食べることになったそうです。丁度その時、派遣中に大変お世話になった避難所長の館内放送が始まりました。「明日から仮設入居が始まります。今日で皆さんと一緒に食べるのが最後になります。」皆さん寂しそうで、こちらもこみ上げるものがありました。

避難所長にも再会出来ました。小中学校の校庭に153棟もの仮設住宅が建てられ、明日から順次皆さんが入居していくそうです。そのような話をしていると、かつて派遣中にやはりお世話になった健康増進センター所長が教室から出てきました。まさか日曜日に宝立小中学校の玄関でお会いできるとは思いませんでした。午後の仮設説明会開催のために来られていたそうです。

また、避難所長のご厚意で、看護師の方にご挨拶させて頂くことができました。看護師の方曰く、3月末まで災害支援ナースが、そして4月からは看護協会からの派遣看護師のみとなったが、問題なくやれているとのことでした。この看護師のご自宅は新築で綺麗な状態でしたが、上水道も通っておらず、下水道は浄化槽の故障で使えないという不便な生活をされているようでした。付近の家は壊れているところが多く、人通りは全くありませんでした。元々子どもの少ない地域でしたが、震災後は全く姿が見えず、未だに現実として受け入れがたいようです。

その後、海岸付近まで歩き見附島を眺めて昼食をとった後、午後にまた宝立小中学校に戻りました。ちょうど我々が活動に使っていた医療コンテナがあった辺りにはモバイルランドリーや簡易休憩所のおしゃれなコンテナが置かれていました。同じく診療所として使わせてもらっていた保健室を覗くと、撤収時と同じような光景が広がっていました。3・4年生の教室には顔見知りのご夫婦がおられましたが、とてもお元気そうでした。

あっという間の短い滞在でしたが、皆さん温かく迎えてくださいました。少しずつ新たなフェーズに向かっているのが感じられました。