HuMAは、恵寿総合病院のスタッフの負担を少しでも軽減できるよう、3月以降も病院での支援を継続しています。医師は救急外来での医療支援に従事します。
七尾駅から病院までの道中、営業を再開している店舗や地震前と変わらない日常が見受けられましたが、同時に『危険』の紙が貼られた空き家や解体作業をしている建物も目立ち、街の復興がまだ途中であることを感じました。恵寿総合病院も周辺の液状化などの被害に対処するための工事が進行中です。
病院の救急患者受け入れ数は、地震前と変わりませんが、七尾市以北の医療体制が十分でないため、救急車がそれらの地域から1-2時間かけて搬送されることもあります。救急科スタッフは現在、医師が一人で対応しており、休息をとるのも難しい状況ですが、今後のHuMAの支援予定に合わせて休む機会も設けられるかもしれないということで、その支援が有益であると感じています。また、新年度の我々の支援予定の日に合わせて、教育のために研修医を副直として組み入れる予定もあるそうです。その際にもお役に立てることができれば幸いです。
恵寿総合病院のスタッフは、「地震の後も病院が医療を提供できる体制にあることに感謝している」と述べていますが、それは地震後の急性期から3か月にわたり地域の医療を支え続けるという重責を負い続けていることを意味します。この期間中、地震前よりも大変な状況で地元医療を支えてきた恵寿総合病院のスタッフの負担を、少しでも分かち合えればと思います。