活動報告

医療チーム(浅井悌・武田多一・高田洋介・永井佐江子・渡邉さやか)活動レポート

 フィリピン首都圏保健局(DoH-NCR)チームと共に、マニラ南東部にあり、Laguna de Bayという大きな湖に面したMuntinlupaのTunasanバランガイに診療に行った。
いつものように午前8時にDoH-NCRのheadquarterでDoH医療チームと合流。Tunasanへ向かい、市のヘルスセンターへ行く。トップに挨拶をして、本日はTunasanでモバイルクリニックを 行う旨を伝え、Tunasan health postのドクターに会いに行き情報収集をした。深いところでは胸ぐらいまで浸水している地域で、チームはエアマットでこしらえた即席の水上タクシーを利用して、未だ水に浮かぶコミュニティーを訪れ、その中の教会でクリニックを開いた。

浸水被害に遭わなかった医療インフラは依然機能しているので、 予想通り医療相談のようなクリニックの形となった。コンサルテーションの1/3以上は、足部/趾間部の掻痒感を訴える水虫の患者であった。抗真菌薬の外用剤を投与しても帰りに汚い水の中を歩いて帰るので、患者さんに徹底的に、患部の洗浄と乾燥を、地元の医療従事者ボランティアの協力を得て指導した。

今後は、フットケアなどのコミュニティーへのプロモーション、または、今後増えてくる であろうと言われているデング熱などを、モバイルクニックレベルで迅速キットを 用いて調査するなど、公衆衛生的なアプローチも考えねばならない。

(写真上)エアマットタクシーで診療所に向かう (写真下)診療風景
診療所へ
診療風景