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2011トルコ東部地震被災者支援事業速報
TURKEY EARTHQUAKE



第2報;先遣隊
Assessment Team




イラン政府によってすべての物資が供与されているテント村があるサッカースタジアム
サッカースタジアム住人からヒアリング
ワン空港で救援団体の登録を行う

2011年10月31日
  午前中に初動チームは予定通りワン空港に到着しました。同じ便に韓国からのSearch and Rescueチーム約10名も同乗していました。小さなワン空港は美しく澄んだワン湖湖畔にあり、遠くには雪をかぶった山脈を望む開けた場所で被災中心地の空港という緊迫した空気は感じられませんでしたが、患者搬送用ヘリコプターが4台駐機しており、発災直後は患者搬送のために活躍したことをうかがわせました。空港のBaggage Claimには保健省がデスクを構えていました。事前にコンタクトを取っていたNational Medical Rescue Teamのエミン・トゥレ医師と合流し、ワン災害対策本部に向かいました。
 

 幹線道路を走る車からの町の様子は、空港同様落ち着いていました。 7,8階建ての中高層アパートが多いですが倒壊した建物はほとんど見られませんでした。時折ひびが入って入居者が避難しているという建物、そしてごく稀に完全倒壊してコンクリートと鉄の塊の山となっている場所もありましたが、その両隣りの建物は損傷なく建っているという不思議な光景で、通訳によれば倒壊した建物の多くは不良施工によるそうです。ワンの人口は約50万人で、最初の地震で倒壊した建物は9棟のみとのことでした。

 ワン災害対策本部は平屋建ての比較的新しい、元々は医療関係の建物ですが、安否確認や遺体の引き取りなどの手続き、その他今回の震災に関連する諸機能が入っているようです。ほとんどの案内がトルコ語で書かれていましたが、英語でInternational Aid Officeと書かれた部屋もありました。建物の中はさすがに被災地らしく人の往来が激しかったですが、それほど人が大勢押しかけている様子でもありませんでした。

 112センター(救急車配送センター)には救急車が10台ほど駐車してあり、保健省の国際医療救助隊(UMKE)のスタッフが日本からの医療支援ということでフレンドリーに出迎えてくれました。ここでトルコ大統領府災害危機管理(AFAD)の救急医療司令官ムヒッティン医師に、今回の活動についてヒアリングを行いました。

 ヒアリングによると、1999年のトルコ・コジャエリ地震での教訓が大変活かされており、予想以上にイランを含む周辺地域からの支援が要請なしに駆けつけてくれたおかげで被災者への支援活動は順調に進んでいるとのことです。地震発生数時間後には各地からボランティ アが集まり、特に前の地震を経験した医師が中心となっています。昨夜0時で捜索救助は終了し、これからは瓦礫の処理、入院患者のケア、防寒対策、仮設住宅の設営の方に活動はシフトしていきます。現在は救急車で医師・看護師のチームが郊外の住民をケアするために各家の訪問を始めました。これも当初その予定はありませんでしたが、周辺地域からの多くのボランティアが集まってくれたために可能になりました。

 現在のところ公衆衛生の問題は特になく、水は十分に支給されています。食糧も足りていて、まきストーブや天然ガスストーブが支給されています。1家族5〜10人の子供がいるのでテント内の火傷の事故が多いとのことです。 建物に関しては最初の地震で9棟倒壊し、その後の余震でさらに増え、現段階では2300棟が住めない状態。1350人が建物により怪我をし、トータルの怪我人は4500人で、1999年の地震の時の2万近い死者を比べると被災者数は少ないとのことです。トルコ政府は発災20時間以内に35千のテントを支給しました。この地域では2階建ての1階を家畜、2階に人が住むという形態が多いので、家畜用と人間用にテントが各戸2つと多めに支給されています。しかし関係ない人までテントをもらっていく問題も発生し、また最初の20時間はテント村に集まった住民も現在は自宅に戻り始めています。コンテナのプレハブ住宅の支給が必要とされていて、現在支給しているコンテナのサイズは14uと20u(8〜12帖)です。

 トルコ政府は1999年の経験を教訓に2003年から新しいシステムを構築し、国内81の町、5200人のボランティアが登録され、2008年から訓練も始めました。

 以上が現在の状況ですが、HuMAがこれからワン、エルジシュの状況を実際訪問した上で今後の活動を決めればよいだろうという助言をいただきました。

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